ストレスに対する対処法は、細かくすれば無限に人それぞれありますが、そもそも解消と発散という言葉の定義を一緒にしてしまって、誤ってストレスに対して対応をし余計にストレスをためて苦しむことになりかねません。
解消というのは、カウンセリングの定義で言えば、ストレスを感じにくくなり糧にできるようになるための5つのスキルにあるように、以前ストレスを感じた出来事と類似の出来事が起こった際にストレスを感じにくくなっている状態のことを言います。
それと違い発散は、感じたストレスを軽減すること。
つまり、あなたにとっては短期的なごまかしである発散よりも解消のほうが大事になってくるのです。このページでは、これまで感じたストレスを感じにくくし問題や障害を乗り越えられるあなたになるための簡単な解消法を紹介していきます。
これができるだけで、これまでよりもずっと楽にストレス社会を生きることもできるようになるかもしれません・・・
何度も何度も同じストレスを感じ増幅していくのではなく発散し解消をしていくというステップを踏むことで耐性をしっかりと作っていくことができるようになるでしょう。
もちろん全ての人に効果があるかはお約束できませんが、1つでもとりいれるだけで随分楽にストレスをどんどん軽減しながら生きていくことができるでしょう。
目次
1.ストレス発散(気分転換)がある程度できるようになる。
この記事の冒頭やストレスを感じにくくなり糧にできるようになるための5つのスキルでも話しているように、ストレス解消というのは・・同じような出来事 起こった時、はたまた思い出した時に、ストレスを感じにくい状態を作る事を解消と言います。
つまり、カラオケでストレス解消!
というのはカウンセリングの用語で言えばこれは発散と言います。
そして、このサイトでも同じ定義でいっていきます。
とは言え、
「一般的に言われている解消は発散って意味なんだからやらなくいいんだ!」
ということを言いたいわけではありません。
解消をするためには、同じような出来事が起こった際に以前より感じない状態を作ることを言うわけなので、ストレスが溜まったままで解消をしようとしても・・・できないんですよね。
つまり、まずは今抱えているストレスを楽にする。
=発散をする。
という段階が必要になってくるのです。
まずはストレスを発散をしなければ解消段階にはいることができないので、ここは必ずといっていいほどやってください。でないと、ストレスとなる感情を持ちながらとりくむことになるので結局解消に至らないことになってしまいかねません。
発散に関しては、スッキリ!目的別でわかりやすいストレス発散方法26選!とランキングから学ぶストレスを助長させるストレス発散方法7選で解説していますので詳しくはこの2つの記事をご覧ください。
ストレスを楽にするツボやアプリ・・定番的な大声で歌うなど、効果があるものとないもの気をつけるポイントを紹介しています。
2.相手の人生を同情するレベルで妄想する。
僕らが何らかのストレスに晒される時・・・。大体の場合は自分以外の外部に対しての影響からストレスを感じている状態になるのでどうしても「誰か?」「何か?」のせいになっているはずです。
どれだけ口で「誰かのせいにするな!」
と言っている人でも、起こった出来事はあなたにとっては事実なので、どうしてもそうなって捉えてしまうのです。どれだけ「誰かのせいにしているわけではない」と口で言おうが・・・
「あなたがこう言ったから・・・だから私はこうした。」
「あなたがこう思ってるから・・私はこうするしかなかった。」
というセリフそのものが相手のせいにしてしまう言葉にきこえてしまうし、自分自身に「誰かや何かのせい」と考えずにはいられない=そこから誰かを責めたりそういう自分を責めてしまったりしてしまうわけです。
この状態では、どうしても・・・
同じことが起こってもストレスを感じてしまう。
=ストレスの対象が人や場
になってしまうのです。
この最大の問題になるのがストレスの対象が人や場になることで、これが繰り返されればその人と関わることそのもの、場にいることそのものに拒絶反応的なものが出てきてしまう事なんですよね。
だから、
人や場に対するストレスでない状態を作る事がポイントになってくるのです。そのために使えるのが冒頭にあるように相手は相手なりに人生を頑張って生きている同じ人間なんだけど自分には想像もできないほどキツイ人生だったんだな・・・と思える妄想をすることです。
自分にはを傷つける人
ムカつく人
生きてる価値がない人
というように見てしまうのではなく「大変だった人」「かわいそうな環境で生まれた人」というように思見えるようにする事で恐怖心やイライラ感を軽減できるようにしましょう。
「なんであんな奴に!」
って思う人もいるかもしれませんけど、大事なのはあなたが自分のご機嫌ですからね。相手のためではなく自分のために相手を許せるように是非やってみてください。
かなり気楽になるはずです・・会社などの場である場合、みんなそれぞれ必死にやってきているんだけど、いろんなものが渦巻いてこうならざるおえなかったんだよね。と思えるようになればオッケーです!
3.「人格否定」ではなく「部分否定」として受け取る
ストレスを感じやすい人ほど真面目な人が多いといわれています・・・なぜ、真面目な人ほどストレスを感じやすいのかというと、真面目な人ほど完璧主義的な要素があるからです。
例えばですよ・・・完璧主義の人は
ちょっとした一部の否定を全部を否定されているように受け取る。
100点満点中80点の時、20点足りない方に目がいってしまう。
良いか悪いかを考えがち。
正しい方を選びたいという思いが強く正しくないほうを選びたくない。
みたいな考え方や捉え方をしやすい傾向があったりします。
一部しか否定されていないのに人格まで否定されているように受け取ってしまったり、人格否定をされてもそれをそのまま受け取ってしまって本当は何をいわんとしているのかを質問をし知ろうとできず受け取ってしまったり・・をよりしやすくなってしまうのです。
例えばですよ。
「お前はやる気がない!」
と言われて自分はやる気がないんだ!とショックをうけたとしましょうか。
でも、ここで大事なのは
「一体どの部分でやる気がないと見たんだろうか?」
を知り対処を考える事ですよね。
このように、相手の言葉をただ真に受けずに
「相手が何を言わんとしているのんか?」を知ろうとしたり全部を言っているのではなく部分を言っているとしたら?と自問自答したり人格否定ではなくなんらかの一部の行動を否定されている前提で考えたり
したほうがずっとストレスは少なくなるはずです。そして、次に同じようなことが起こった時に違う感覚で観察をしながら心を揺さぶられにくい状態になることができるようになるはずです。
4.感情の状態に意識を向けて振り返る
さらに、効果を出すとしたら・・・ちょっと苦しいかもしれませんが、その時の状況を思い出して見てください。ここで大事なのは起こった出来事とか言われたことだけを思い出すのではなく・・・
その状況下で自分は何を感じたのか?
という感情の状態・身体の状態を意識して思い出して欲しいのです。
ここを見てみると特に人間関係でストレスを抱えている人は、自分の感情の状態から出てくる表情や態度などが相手の嫌な感情を助長させてしまっている可能性があったり、、、
集中力が途中で低下してしまっているということに気づくかもしれません。
これも非常に重要です。
しかし、それよりも大事なのは、出来事だけを思い出すとその出来事はあなたにとっての永遠不滅の出来事だからこそ、出来事を思い出しても仕方なくて、思い出して欲しいのはその時の一連の感情の流れを知ることで・・・
次に同じような出来事が起こった時に・・・
どのような感情で取り組むのか?
を考えられるようになってほしいのです。
どうすればいいのか?よりもどういう自分の感情で取り組むのか?のほうが自分の行動のパフォーマンスやコミュニケーションの上でも影響を及ぼすことになるので・・・是非、感情の視点で思い出して見てください。
5.うまくいく状態をイメージトレーニングをする
さて、ここまでのできたら・・・かなり楽になってきているはずです。
そこでやって欲しいのが「もう一度同じ出来事がおこったとしたら」というのをイメージトレーニングをしてみてほしいのです。そして、うまく対処できるようなイメージができるまで繰り返し行ってください。
「でも、どうやっても難しい・・・」
とやってもやってもストレスに晒されるのであるのならば、「自分の感情の状態が落ちないようにするイメージ」をしてみてください。
上司に叱られている時に
「ごめんなさい。すいません。」
と心を込めていってるようにして
心の中では
「この人も大変なんだよなぁ」
というような同情の感情を持っている
みたいな。
このように次に同じようなことが起こった時に「何にするのか?」に集中できるような自分を作るために心を守るイメージトレーニングをしましょう。
一度思い浮かんだら何度も何度もイメトレをしてください。
繰り返すほど同じストレス耐性ができるようになって免疫力があがっていきます。上司の言っているとことを聞くとか正しい対応をするとかいじょうに自分の心をまずは大切にするという癖をつけるのがポイントです。
それができれば自ずと解決策も実は見えてきやすくなるはずです。
6.すぐできるストレス発散を考えておく
とは言え、目の前に起こっている現実はあなたにとっていい事ではない場合が多かったりしますし、相手や場に渦巻く感情がネガティブ的なものならばやはり僕らは影響をされてしまうものです。
だから、どれだけイメトレをしても少し軽減する程度でしか効果はないかもしれません。
そこで・・・
是非かんがえておいてほしいのが予防策。
「もし、また自分がストレスを感じてしまったら?」
を考えて対処法であるストレス発散を用意しておいたほうがいいです。このストレス発散法は、“すぐにできて”‘誰か?何か?を傷つけず“お金もかからない”誰にも見られない“ものであるほどいいです。
屋上で叫ぶとか・・・トイレでシャドーボクシングをするとか・・・そういったことでいいので、ストレスを感じた際にいち早くできる発散法を自分なりに考えておいて沢山ネタをもっておけば・・
その時その時で発散をしストレスを残さない状態で取り組む事もできるようになるはずです。
大事なのは自分の機嫌をできる限り自分でとれるようになることです。
ストレスに対する対処が早いほどあとあと引きずらなくなるので、すぐできる方法を沢山考えておきましょう。
7,自分ではどうしようもないこともある。
どれだけ必死に頑張っても努力をしても・・・僕らは自分以外の人や場を変えることなどできません。というか変えようとすればするほど、人は自分の理由でしか動かないわけですから・・・
短期的には変わってくれても本当に変わるわけがありません。
結局変えられるのは自分だけです。
とは言え、僕らは外部に影響をされて生きているのでどうしようもない事もあります・・・ブラック企業でいることを良しとしている企業に対しての会社が変わってくれればって思ったって仕方ないですよね。
もし、そういう会社でも自分が楽しければそれでいいんですけど、自分ではどうしようもないと思うところまできたら、、、ストレス耐性はできてきたんだけどやっぱりそれでもこういう場でい続けたくないという気持ちがあるのならば・・・ありそうならば・・・
・諦めのタイミング
・逃げるタイミング
も考えておくのもいいでしょう。
ストレスというのは僕らにとって、行動の動機に影響を与えるものでもあるし、病気にも関係しているし、生きる力にも関係しているものです。だからこそ、ある意味で最も大切にしなければいけないものとも言えるのです。
それを守るためならば、「諦めたり逃げたり」してもいいのではないかと思いますよ。もちろん決めるのはあなたですけど、こういったことを考慮にいれることも時には必要かもしれません。
あなたを守れるのは誰かではなく最後には自分です。
あなたがあなたを大切に扱えない限り本当に誰かを大切に扱う事も難しくなるのであなたのためにも誰かのための選択を「それが一般的にどうなのかは置いておいて」自分のためにちょっと考えて見てもいいんじゃないかと思います。
最後に…
ストレスを解消をすればするほど、人生はどんどん楽しくなっていきます。それと同時に繰り返せば繰り返すほど自分を大切にするというのはどういうことか?もだんだん習慣化いていくでしょう。
確かに現代はストレス社会と言われています。
しかし、そんな中でストレス耐性を増し免疫力を高めることでもっと以前よりも仕事も人間関係も「何をすればいいのか?」もわかりやすくなるし、どんどん楽しくもなって生きます。
もちろん・・・時にはきつい決断をしなければならないこともあるかもしれません。
でも、あなたがより良い人生を歩むためにより充実感を感じていきるためにはストレスをただ解消するのではなく、解消を通じてよりよい道を見出せるようになれば・・・これまでよりも精神的に豊かにいきることができるようになります。
大切なのは、まずは「あなたの心」です。その上で誰かのために何ができるのか?この状況をどう切り抜けるのかを考えればこれまでとは違った道が見出せるようになるかもしれませんよ。
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