「仕事で思い込みをしやすくて迷惑をかけてしまう・・・思い込みをなくす方法ってどんな方法がありますか?」
もし、あなたがそう思ってこの記事を読んでいるのならば、あなたは本当に可能性がある方ですね。
なぜなら、
思い込みがいかに仕事の邪魔になっているのか?
気付いているからです。
そもそも大半の人は自分が思い込みによって仕事のミスや失敗をしているなんて気づきません。
「思い込みじゃない!自分の主張は正しいんだ!」
という人が大半だからです。
しかし、そんな中で仕事のミスや失敗が思い込みが原因だと気付いている時点で一歩抜きんでているのです。
実際、この思い込みがかなりコスパを下げています。
あなたの仕事の評価もさがり実際に仕事も進みません。
しかし、そもそも人間は思い込みやすい生き物なのです。
そんな思い込みを少しでもなくすためにどんな方法があるのか?この記事ではその方法について解説をしていきます。
これを学ぶだけで余計な思い込みが減りこれまでよりも仕事のパフォーマンスはかなりあがるはずです。
1.なぜ、仕事で思い込みをなくすべきか?
仕事をする上で思い込みが強い人は、かなり仕事に悪影響を与えます。
実際、マルシア・シロタ博士のブログ投稿では、思い込みをしやすい人はコミュニケーションそのものを放棄をするとおっしゃっています。
そして、それが
・指示と違ったことをし
・注意点を忘れ失敗をし
・ミスを多発してしまう
わけです。
そして何よりも周囲の人からの評価は圧倒的に下がります。
そもそも思い込みは
「仮定」をします。
詳細な事実や状況を知る前から、自分の妄想や想像で「仮定」をしてそれを信じ込んでしまう事は非常に危険です。
たとえば、
あなたが上司に対する報告を「みたいな」「かなと思います。」みたいな曖昧なフィードバックをしていて上司がいつもあなたに対して指摘をしていたとします。
しかし、あなたから見たら・・
上司がとにかく自分の事を否定や批判をしているように見える。
だから上司は自分の事が嫌いなんだ!
という仮定をします。
しかし、上司はただ単に具体的に報告をしてくれないと把握できないことに困っているだけ。
正に見ている世界を歪めそれ以外にもあらゆる仕事上の問題がおこってしまいます。
このように「仮定」を立てることは・・・
仕事では、この思い込みがコミュニケーションだけでなく、仕事上の大きな失敗・ミスを生み出すほど危険なことなのです。
2.よくある仕事の思い込み5選
では、どのような思い込みを仕事でしがちなのか?仕事でいうと以下のような思い込みがよくあります。
・彼ら(上司・部下・同僚・顧客・取引先)の動機
何のために彼らがその行動をしているのか?がわからないと意思疎通が難しくなり、悪意をとりはじめると仕事にならなくなる。業務遂行の中に好き嫌いという尺度で判断をするとパフォーマンスを一気に低下させます。
・彼らのスキル・能力がどこにあるのか
それぞれの強み(特質)を最大限活かす事が全体のパフォーマンスを向上させるために必要だが、人のスキルや能力がどこにあるのかを誤った思い込みをしてしまうとパフォーマンス低下させストレスを抱える事になる。
例えば、1位の成績を出している営業マンをマネージャーにすることで組織を崩壊させるなどはよくある話です。
・彼らが持っている情報や知識
仕事に関係する知識だけでなく、一般的な常識、業界の情報などをどれだけ持っているのか?を見誤ってしまうと「知らない」のにもかかわらず指示を出したり古い情報のまま仕事を遂行してしまうような事がおこってしまいます。
・持っている情報や知識をどのように理解してるか?
仕事上に関係する情報や知識に対する理解は、応用力に関わります。ただ知っているだけの状態だと臨機応変な対応ができなくなりミスが多くなります。「わかりました!」と口では言っていても理解ができていないとミスが多発します。
・彼らの目標・あなたの目標・会社の目標
目標を見誤ると何が正しくて何が誤りかを判断しにくくなり、何が効果的なのかの判断も誤ってしまいます。たとえば、目標が売上重視なのか?顧客満足度重視なのか?によって判断が変わるように自分・他人・会社の目標がわからないと判断基準がなくなってしまいます。
このように思い込みは仕事に大きな損害を与える事になりかねません。
しかし、ファクトフルネスの書籍によると専門家でさえもファクト(事実)に伴わない勝手な思い込みをする事が研究結果としています。
つまり、私たち人間は誰しも思い込みをしがちな生き物であるということです。
そのため、思い込みをゼロにしよう!
とするよりも
・思い込みをしすぎないように軽減する。
習慣こそが大事なのです。
3.仕事で思い込みを軽減する5つの方法
では、一体どのようにすれば思い込みを減らすことができるのでしょうか?
ここでは非常に効果の高い5つの方法を紹介します。
1.積極的に傾聴をする
2.質問のスキルを向上させる
3.意図ではなくタイプを見極める。
4.定期的にフィードバックを行う
5.事実を調査する
それぞれ具体的に解説をしていきましょう。
積極的に傾聴をする
思い込みを減らすためのコミュニケーションの改善方法はいくつかありますが、最も効果があるのが”傾聴”です。
ただ聞いているフリをするのではありません。
「最後までしっかりと聴く」
のです。じっくりと咀嚼するように相手が何を言わんとしているのかを考えながら聴きましょう。これだけで「わかってるつもり」「知ってるつもり」が減り思い込みをしなくてもよくなります。
質問のスキルを向上させる
質問のスキルを高めましょう。思い込みをしがちな人は「自分の聞きたい事・知りたい事だけ」を質問をして深める事はしません。
質問を深堀することは理解を促し視野を広げ思い込みを軽減してくれます。そして何より仕事のミスも減り自信をもって取り組めます。
まずは、「5W1H」を意識して質問を深めるところから初めましょう。
意図ではなくタイプを見極める。
もし、相手の悪意を取りがちならば相手のコミュニケーションタイプを見極めるように観察をしてください。
なぜなら、そもそもコミュニケーションで使う言語や表現は人それぞれ違うので「あなたの尺度」で判断をしているとどうしても悪い方に考えてしまいます。
それを避けるためには、
”この人はどういうコミュニケーションタイプか?”
を見極める必要があります。
比較的攻撃的な言葉を使うか?ブラックジョークをいうのか?気を使いすぎて言いたいことを言えていないのか?この観察をすることで思い込みで相手を判断する事は減るでしょう
定期的にフィードバックを行う
会話の中で意思疎通がうまく出来ていないと感じるのならば、定期的に相手の話をまとめて相手にフィードバックをしてください。
オウム返しのまとめ版みたいなものです。
「〇〇で〇〇で〇〇ということでいいですか?」というようにフィードバックをして相手の話を短くまとめることによって理解が間違ってないかを確認することができます。
これだけでかなり思い込みが先行することはなくなるはずです。
事実を調査する
思い込みをやめて具体的な事実に基づいて理解する方法は「どうすれば事実を確認できるのか?」を自問自答することです。
私達にはネット回線を通じて世界中の情報に触れる事ができます。Google検索などを使って証拠や事実情報をインプットしてください。
「知ってる」「わかった」と判断して行動をする前に、一旦立ち止って事実確認をしてください。この過程を踏まないと思い込みをしやすくフィードックの質も低下してしまいます。
「わからない」事を怖がらない。
私たち人間は、そもそも「わからない」事に恐怖や不安を感じやすい生き物です。
今まで誰もやったことがないことをやってる人のことを、知らないから「怪しい」と言ったりたたいたりしたり、自分では理解できないことをやってる人を「変な人」「普通じゃない」とたたくのは・・・
結局「わからないことをわかろうとしない。」
からなんです。
プライベートならば別にいいでしょう。
しかし、こと仕事になると「わからない=怖い」からわかろうとしないのは自分の成長に歯止めをかけることになります。
そしてミスや失敗を増やし損害を与えることに。
そうならないためにも「わからない」事はわからない、「まだ完璧に理解できない事」を認めて満足せずに思い込まないように注意をしてくださいね。