「本当に自分を許しても良いのか?」そんな疑問を抱えることはありませんか?
過去の行動や感情、他人に対して与えた迷惑に対する罪悪感が、私たちの心を縛りつけることがあります。
例えば、自己嫌悪に陥り、なぜあのような行動を取ってしまったのかと後悔したり、他人に迷惑をかけたことで自己評価が低下してしまったりすることがあります。
一般的に、「許すとまた繰り返す」や「許すと調子に乗る」といった考え方が根付いているため、許すことに対して躊躇するのも無理はありません。
しかし、自分を許せないことで、自己否定や自信喪失につながり、結果的に再び過ちを犯すリスクが高まります。
人は「何かをやめる」ことを続けるよりも、「より良いことをする」方が継続しやすいものです。
自己否定を続けることは、精神的にも肉体的にも大きな負担となり、さらなる問題を引き起こす可能性があります。
この記事では、自分を許すことの重要性とその具体的なステップについて詳しく解説します。
許すことができず罪悪感に苛まれ恥の気持ちを持ち続けることよりも、自分を許し、罪の意識から解放されることで、あなたの人生がより豊かになる道を一緒に探ってみましょう。
許しのプロセスを通じて、自己改善を図り、心の健康を取り戻し、健全な人間関係を築くためのヒントを提供します。
なぜ自分を許すべきなのか?
自分を許そうとしても・・・「本当に許していいのか?」と頭をよぎる人も多いかもしれません。自分を許せない行動をしたり考え方をしたり感情をもってしまった。はたまた誰かに迷惑をかけたり傷つけてしまった。
そうであるほど漠然と本当に許してもいいのか?と思いますよね。
確かに一般的に罪を犯した人に対して周囲の人は「許したらまた繰り返す」「許すと調子にのる」というように考えている人が結構いるので許してはいけない気がするのがわからないでもありません。
しかし、許すことができず罪悪感に苛まれ恥の気持ちを持ち・・自己否定をし自信を喪失してしまってるほうが逆にまたやってしまう可能性が高いのです。それは、人は「何かをやめる」ことを続けることが難しいからです。それならば「よりよい事をする」ほうが人は続けることができるからです。
我慢をして堪える・・・続けられない。
自分にも誰かのためにもなって快感・・・続けられる。
のです。そのため、自分を許して罪の意識を解き放ったほうが結果的にあなたのためにも周囲の人の為にもなるのです。まずはこれを覚えておいてください。
自分を許すことによる3つのメリット
心理学では、それが自分であれ他人であれ「許す」ということは多くのメリットをもたらしてくれるという結果が出ています。具体的には以下の●つのメリットがあるとされています。
心の健康
自分を許してあげて罪悪感を手放してあげる事は、あなたの精神を健康にしてくれてあなた自身の自己イメージや問題解決に向かわせるのに役立ちます。多くの研究では、自分に対して寛容になろうとするときにうつ病や不安を感じるとされていますが、それを乗り越えることができればメンタルはより強くなるでしょう。また、内的自信を高めることはより素早く自分に許しを与え、生産性や集中力・目標達成力もあげてくれるとされています。
身体の健康
メンタルから体の健康にも影響を及ぼすのもありますが、心の健康が手に入る事によって、余裕がうまれることによって健康に気を使うことができるようになります。研究によると許すという行為はコレステロール値を改善し、体の痛みや血圧をさげてくれて心臓発作のリスクも軽減すると言われています。
健康的な人間関係
自分自身に対して思いやりをもって寛容であるほどに、その人は他人に対しても寛容になることができます。しかし、自分を許すことが出来ない人はその分だけ人に対しても寛容になることができません。そのため、自分を許すことは良好な人間関係を構築するために重要な要素になります。
他人に対して寛容になることができるようになるとより他人と感情的なキズナを築くことができるようになり心の傷などの回復にも役立つでしょう。ある研究によると自分を許す行動をしている人の人間関係であるほど互いの関係に満足感を感じて否定的な考えが少なくなるという傾向があることがわかったそうです。
あなたが自分を許す事。それは、あなた自身の為だけではありません・・・あなたが自分を許せるようになることによってあなたやあなたの周囲の人に対していい影響を及ぼすことができるようになるのです。
自分を許す4つのステップ
このようにメリットが多い自分を許すという行為ですが、とは言っても具体的にどのようにやっていけばいいのかわからないかもしれません。そこでここでは米国セラピーで代表的に使われている自分を許すための方法をステップバイステップにして紹介していきます。
責任を受け入れる
自分を許すことは、単に過去の失敗やミスを忘れて先に進む事ではありません。大事なのはおこったことを受け入れた上で失敗やミスをした自分に思いやりをもって接することです。
そのため、あなたがしたことやおこったことにたいして向かうことは自分に対して寛容になるためのはじめの一歩です。そして、これは最も難しいからこそ多くの人は自分を許すことができないのでしょう。
自では、どうすれば向き合い許すことができるのか?そのためには責任を合理的にみたり正当化できる部分を探したり弱い部分をみとめていくのです。
責任をおうべきところは負う。他人を傷つけたり実害を与えたりした自分自身の行動を受け入れることによって、過度の後悔や罪悪感などの否定的な感情を避けやすくなるはずです。そのため
STEP1:自分のどの部分に対して責任があるのか?
STEP2:自分の何に問題があるのか?
STE’P3:実害は何?実害以外では何?
この3つの質問をすることによって、自分の何に責任があるのか?そしてどうその責任をとればいいのかが見えてくるでしょう。
罪悪感や恥の意味
責任をとろうとするときに、罪悪感や恥など・・・否定的な感情を感じるかもしれません。あなたが何か間違ったことをしたとき・迷惑をかけたときなどは、それについて罪悪感を感じる事は正常な反応です。
これらの罪悪感と後悔は「二度としなくなるための」前向きな行動の変化をおこすためのキッカケになるはずです。罪悪感はあなたが何か悪いことをした時に感じる良い側面もありますが、恥に関してはあまり良い方向の行動に向かいません。そのため、恥の感情を感じているのならばうつ・依存症・攻撃性につながるので改善をすることを考えた方がいいです。
行動で償う
あなたが自分を許すことができないのは、あなたが納得できる償いができていないためです。あなたが許せなかったことが相手がいる場合、その人が償いを求めているのならばいいのですが・・・そうでない場合はあなた自身のためにもう二度と同じことを起こさない方向に向かうことでしか償うことはできません。
そのため許せるようになるために、あなたが過ちを起こさないようにすることです。もし、相手に許しを得られるのならば謝罪をしてこれから自分がどう変わっていくのかをコミットして行動をおこしてください。
改善に目を向ける
人は誰しも間違いを犯します。そして、それは何度もおこしてしまうこともあるでしょう。しかし、そこから自己嫌悪をしたり自信喪失をし続けるようなスパイラルにはいってしまうと自信も失いモチベーションでさえも維持できなくなってしまいます。
そのため、自分を許すために、過去の経験から学んで、人として成長をする方法を見つけ出す必要があります。そのためには、
・なぜ自分がそのような行動をしたのか?
・何を考えてその行動をしたのか?
・どんな感情の状態だったのか?
・当時の自分の価値観は何だったのか?
を分析していって、これから同じようなことがおこらないようにするために、何をかえなければいけないのか?それによってあなたはどのように成長をすることができるのかを書き込んでいきましょう。
最後に…注意点
それではいかがでしたか?この記事ではあなたが自分自身を許すメリットと許すための方法について解説をしてきましたが参考になりましたか?ただ読むだけで終わるのではなく実践をしてください。
少しずつでもいいので。ただ、注意点がいくつかあります。この許しのプロセスの間であなた自身の変えたくない価値観や信念に沿っていない行動をして改善をしようとすると・・・罪悪感や後悔を感じてしまうかもしれないということです。
そのため改善方法はできる限り捨てるべき価値観や信念出ない限りは捨てずに行動を変えることによって対処してください。ここら辺の調整ができない場合やカウンセラーやコーチに頼った方がいいでしょう。
しかし、とにかく何か始めてみないことには変化はうまれませんのでできるところからでいいので取り組んでみてください。