やらなきゃいけないけどどうしてもやる気になれない。
休んで気力を補ってもまた無気力になる。
もうどうでもいい・・・何でもいい気分に頻繁になる。
というように、無気力になることってありますよね。
あぁ、なにもしたくない。
という時ならば誰だって年に1回くらいはあるかと思いますが頻繁になると下手すればそのうち鬱にさえなりかねません。
無気力になるのはほとんどの場合。
無気力になる原因から学ぶ本当の気力・気合の取扱説明書の記事でも解説しているように気力を頻繁に使っているからおこることです。
気力を使うと活動全てが
・体力がなくなる
・気力がなくなる
・無気力になって休む
のスパイラルがおこり、同じパターンを延々と繰り返して無気力状態が当たり前になります。
正に全てがどうでもいい。
何も求めず何も避けず。
というある意味で仙人の状態になることができるわけです。
しかし、実は心の中は苦しい辛い状態になり・・・
これがまた繰り返されると下手をすれば鬱にさえなりかねません。
無気力状態が当たり前になるほど「ただ流される人生」を歩んでしまいかねません。
そこでここでは、無気力をとりあえずなんとかする方法ではなく根本的な克服法を事例を交えてステップバイステップで解説していきます。
1.無気力になる原因とは?
なぜ、無気力になるのか?ここに関しては他のサイトなどでも語られているように、「真面目」「目標の喪失」「やりたい事をやってない」「セロトニンが足りない」などなど色々言われていて人それぞれ当てはまるものがあると思いますが、実際にコーチングで色々深掘りをしていくと・・・
“気力を使った活動を頻繁にしている“
場合がほとんどだったりします。
しかも、自分の目的や目標のためだったり、何か超えなければならない壁がみえている時に気力を使うのではなくとにかく気力を使おうとしてしまっている場合に無気力状態になりがちです。
これは無気力になる原因から学ぶ本当の気力・気合の取扱説明書の記事でも解説していますが、気力という言葉を頻繁に使う人には
・体力メーター
・気力メーター
というのが脳内にあって、体力メーターの最大値が下がると補助タンクのように気力を使い気力メーターがなくなると「何も考えられない状態」無気力状態になります。
そして、身体と心を休めて補充されまた体力や気力を使う。
ということを結構続けている人が多いのです。
これが繰り返されると今度は体力と気力は減る活動を頻繁にしているわけですから、無気力状態がニュートラルになってしまいがちなのです。
やる事で気力も体力も満たされる活動
が少ない人ほどこの無気力状態になりやすいです。
こういう事をいうと
「やりたい事をやろう!」
としますが、僕ら人間はこれまでの習慣を変えるのには相当な力がいりますし、無気力になっている時はありとあらゆる脳の機能や身体機能が低下してるのでやりたい事となれば全く別のことになってしまいます。
そうではなく、、、
無気力になるパターンを知りそのパターンを変えるのです。
これができれば無気力スパイラルから抜け出せて本当の意味で克服をすることができる確率があがります。
下手にこの方法がいいとかあの方法がいいという方法論に頼るよりも最もあなたに適した方法です。
と言ってもわかりにくいので今回は話をわかりやすくするためにクライアントさんの事例を交えて解説していきますので参考にしながらあなたなりに実践してください。
2.まずは休息をとる
まず、これからあなたに解説していくワークは気力や体力がない時にやることが前提になりますので、全部見ておくのもいいですが実際に本格的に取り組むのならばまずは休息をとりましょう。
できるならば、無気力になる原因から学ぶ本当の気力・気合の取扱説明書の記事を読んで実践しておくと心の状態はより早く回復できるはずです。
ぶっちゃけ言って上の項目のいくつかやるだけでも気力の最大値があがったりしますけどね(笑)
また、今大変な時期で気力も体力も消耗する。
という時ならば、先ほどの記事を合間に読んで頭の中で実践しながらでいいので、簡単に日記でもいいので自分が何を考え何を感じどのような選択をしたのかを書いておきましょう。
後に役立ちます。
とにかくまずは体力の回復と同時に心の回復ができるスキル。
を習慣化する癖をつけておいてください。
じゃないと、この後のワークから得られるあなたの無気力になるパターンも克服の道が全く見えなくなってしまいます。
なので
・決めてからやる習慣
・体力をつける
・緑に触れる・見る
これくらいはある程度やっておいたほうがいいでしょう。
気力も体力も使い果たしたと認識している状態では、考えても何も出てこないし下手すれば「何も考えられない・どうでもいい」となって必ず途中でやりきれなくなってしまいますから。
3.方向性(目標・目的)を決める
先ほどの解説でもメンタルトレーニングの原理から方法の全ての記事でも言っているように無気力になるのは体力を使い果たし気力を使い果たしてしまった場合や、緊張感のあることをする際に気力を使い果たしてしまった後に来るものです。
そして、無気力になると
「どうでもいい。」「なんでもいい。」「考えるのも嫌だ。」
という状態になってしまいます。
無気力状態では、そもそも自分が何をのぞみ何を解決しどこに進みたいのか?を考えられない状態になりますが、休息をとった今だからこそ今自分がどういう方向に向かうのかを決めましょう。
もちろん明確でなくてもいいです。
どうせ無理だからとか、ダメだからとかそういうのを考えず純粋に向かいたい道を設定するのです。
と言ってもなにがのぞみか?と言ってもなかなかでてこないかもしれません。
その場合は「何が嫌か?」を突き詰めるだけでもいいのです。
今回の事例のクライアントさんの場合は、今よりも自由が欲しいと言っていましたが・・・
それは以前は自営で仕事をしていて自らやりたいと思っていた事で自分で選んでいたから頑張ることができたけど、今はやりたくもない仕事を知り合いに頼まれて大変そうだからやっている。
でも、1週間に1回休みで肉体労働。
やる意義も意味も感じていない。
とにかく気合いだ根性だ論が嫌。
という嫌な部分を質問して探してもらったら「自分がもとめている方向性」がなんとなく見えてきました。
とにかく方向を決めるのがまずは大事です。
長期的に
自分が何が不快で何を求めてるのか?
をまずは明らかにするのです。
これがないと、どれだけ原因は見つかっても何を選択をすれば克服の方向にいくのかがわからなくなるので、自分がどの方向にすすみたいのかを明確化しておきましょう。
4.無気力になる流れを書き出す
そしたら次に、あなたが無気力になるまでの流れを思い出してください。
できるならば紙に書いたほうがいいでしょう。
先ほども言ったように、大体の場合無気力のスパイラルには待ってしまっている人は、
・体力を使う
・気力を使う
・無気力になる
・休息をとる
・復活してまた体力を使う
という流れになっているので、実はこうやって振り返って見るという時間をとるだけで、これまでと違う流れを作り始めています。
・体力を使う
・気力を使う
・無気力になる
・休息をとる
・これまでの流れを振り返る
という流れに変わったわけですから・・・ということで上のようなシートを作って振り返ってみてください。
でも、どうやって書けばいいの?
と思いますね。
わかりやすくするために、下記のクライアントさんの事例を見ていきましょう。
見て貰えばわかるように、この方の場合はやめようとは何度もしてきましたが、年末と夏頃に毎年忙しくなるみたいで、この忙しい時期は自分がいないと会社が回らなくなるので「この忙しい時期が終わったら辞めると言おう」と思って頑張って体力と気力を使い果たす。
そして、無気力になり「もう考えられない」状態になる。
結局言えない。
そこに気づき翌年には
言ったけど、気力も体力も衰えている状態で言い負かされたり
とりあえずオッケーしてもらってウヤムヤになったり
ということを繰り返していたのです。
こうやって書き出すことによって無気力になる自分のパターンというのが客観的に観察することができるのがわかりますね。
こうやって見ると
「こんなわかりやすいの気づけよ!」
と側から見たら思うかもしれませんが、僕ら人間は自分のこととなると意外と客観的に物事をふりかえることがなかなかできにくいものですから、できる限り客観的に見れるように書き出していきましょう。
5.無気力になる自分自身の要因を探し出す
さて、ここまで来たら書いたシートを見ながら過去を振り返り無気力になる流れをつくる自分自身の要因を探していきます。
と、いってもなかなかこれ見つけにくいです。
なぜなら、大体の場合この無気力になる要因は
“あなたにとって良かれと思って選択していること”
だからです。
実際、このクライアントさんの場合
「なぜ辞めたいのに強引にでもやめないのでしょう?」
と聞くと、
「大変な時期に人手が足りないのに辞めるなんてできないですよね。迷惑かけるし・・・」
と聞いて見るといかにも正当で
「確かにそうだ」
と思える理由を言っていました。
聞いて見るといい人ですよね。
それがこのクライアントさんのいいところでもありますよね。
「お世話になったから・・・みんなに迷惑をかけたくないから。」
「大変な時期だから・・・忙しいから。」
でも、その会社の人にたいする優しさが招いたこととも見れるわけです。
「前回言ったときは、次の人を探すから見つかったら教えてくれ。それで抜けられるから・・と言ってたけど全然探しもしないんですよ。」
とも言っていましたが、
辞められない理由をいうのはいいですが「だれか?」「何か?」の環境のせいにしていても何も見えません。
ではなく、
自分自身の要因を探すのです。
そして、それは大体の場合その本人のいいところだったりする場合が多いです。
先ほどのクライアントさんでいう要因は「会社のこと・他のスタッフに迷惑をかけないという優しさ」だとおっしゃっていましたが、これは彼からすればよかれと思っているしそれ以外の道がないと思っていたのです。
確かに会社としては迷惑かもしれません。
いなくなれば。
しかし、見え方を変えれば
「やる気がない社員がいると社内の空気感も悪くなるしどちらのためにもよくない」
とも言えます。
はたまた
「辞めることによって新しいやる気のある社員をいれるキッカケを作ってあげられる。」
ともみることもできるわけです。
このように見方を変えることによって「辞めないことが正解」とはいえなくなるのもあるので、自分の中でできない理由も書き出してみてもいいかもしれません。
辞めると言って何だかんだ言って結局やめないなら上司からみても
「まだこいつやる気あるんだな。」
と判断されてる可能性もありますしね。
ハッキリを言いたいことを言えない。
言ってもただの言い合いしかできない。
とそりゃ辞めるに辞められません。
と、このようにできない理由をアウトプットをすることもやりましたが、更にここで辞められないパターンに陥る理由を気力に特化してもっと見ていきたいと思います。
まず、先ほどの図をもう一度見てみてください。
これはわかりやすく、気力と体力の増減をわかりやすく時系列でグラフにしてみましたが、「辞める」と宣言をしているのが、気力と体力が回復した忙しくなる前の時期に言っているのがわかります。
この時期に言うということは
「忙しいからすぐにはやめらにくいタイミング」
で宣言をしているところですね。
そして、忙しい時期が終わると気力も体力もなくなり
「もうどうでもいいや・・・」という無気力状態になる。
と言う流れになっているのがわかります。
ここで、気力から無気力になる流れがわかってきたので、クライアントさんは
・気力を使わないように業務をこなせるように意識し
・忙しい期間、無気力になっても無気力からいち早く回復し
・体力と気力を使う前段階で辞めると言う。
・辞める日程を明確に宣言する。
・辞めることに徹底的に気力を使う
・行きたい方向性のアクションを1日10分でいいからやる。
という6つの課題を自分に課したのです。
その6ヶ月後・・見事にやめることに成功をしたのですが、その過程で無気力になることはほとんどなかったと言っていました。
本人曰く
[st-kaiwa1]「無気力にならなかったのは、自分の方向性を見失わず毎日やっていたことが大きかったです。 最初は1日10分から自分のやりたいことをやっていたのがだんだん時間が増えていきましたが逆に仕事を早く終わらせたいと思って逆にパフォーマンスがあがって気力がみなぎりました! そのおかげもあり円満に辞められました!この状態ならもうちょっと仕事してもいいかなぁと思ったんですが、まぁ辞めると宣言したので辞めますけど(笑)」[/st-kaiwa1]とおっしゃっていました。
このように客観的に無気力になる流れを具体的にして観察することによって「自分の何を変えればいいのか?」というのがどんどん見えてくるはずです。
無気力になる流れになる選択をやめる。
気力を使わずに動ける選択をしていく。
自分の向かいたい方向に向かう。
この3つを意識した上での新しい流れを作ってみてください。
そして、流れをかえるほうに気力を使うのです。
これまでと同じところに気力なんか使っていたら、自ら無気力になる方向に進んでしまいかねないので自ら変える方向に気力を使って行きましょう!本当の克服をしたいのならば自分から!なのは必ず覚えておいてくださいませ。
全部やる必要はありません。
さて、ここでは無気力のスパイラルにはまっていたクライアントさんがその流れを根本的にかえて克服するまでの流れを解説してきましたが、当然ここまでやらなくてもいいかもしれません。
この例で言えば「仕事を辞める。」
という結構大きな決断でしたが、小さなことでもこの流れにそって実践すれば見えてくるものはあるはずです。そして、どういう捉え方をしかんがえかたをして行動を選択していけばいいのかも以前よりもわかってくるでしょう。
ぜひ、気力と体力があるときにやってみてください。
その前に、先ほども紹介しましたが下記の心を整え方法を習慣化しておくとなお効果を得られるはずです。