「嫌われている」と感じることは、多くの人が経験する不安の一つです。
友人、恋人、家族、職場の同僚など、身近な人たちから嫌われていると感じる瞬間は、私たちの心を重くし、自己評価を下げる原因にもなります。
この不安は、過去の失敗や誤解、自己否定的な思考から生まれることが多く、私たちの行動や人間関係に影響を与えることがあります。
しかし、その思い込みは本当に正しいのでしょうか?
実際には、自分が思っているほど他人は自分を嫌っていないことが多いのです。それでも、不安や疑念が頭から離れないとき、どう対処すればいいのでしょうか?
この記事では、嫌われていると思い込んでしまう原因を深掘りし、その対処方法を6つご紹介します。
大勢の前での失敗、恋人からの冷たい反応、幼少期の親との関係など、さまざまなシチュエーションで感じる「嫌われている」という感情に対処するための具体的なアプローチを学びましょう。
これらの方法を実践することで、不安を解消し、自分らしく生きるためのヒントを見つけることができるでしょう。
よくある嫌われてるという思い込み
皆に嫌われた
大勢の前で何らかの失敗やミスをして冷めた目で見られたり軽蔑の目で見られたように受け取ったり、無視をされた事があったり、陰口をたたかれていたりした経験を持つ人ほど皆に嫌われているという思い込みをしがちです。
中には、周囲の人との比較で自分が劣っていると感じて嫌われていると思い込む人もいるでしょう。こうなると皆にいかに迎合するのか?を考えがちになり自分の意見や主張もできなくなり自分の殻に閉じこもってしまいます。
そういった過去の経験に引っ張られてしまって自分らしさを出せなくなって本当に自分のことを好いてくれている人でさえも集まらなくさせてしまっているという側面もあります。
恋人に嫌われた
幼少のころの両親との関係を見ていたり、過去に浮気をされたりとてつもない裏切りや振られ方をしたりするほどこの恋人に嫌われてしまったのではないか?という思い込みをしてしまいます。
中には恋愛関係に過剰な相手に対する期待がある場合も多いです。
例えば、付き合ったら一日5回は連絡すべきだ!という考えの人は3日くらいで連絡する恋人の行動に対して「嫌われた」と思いやすいわけです。
そのため、自分の恋愛のルールと向き合い、今目の前にいる恋人との時間に集中をしたほうがいいでしょう。
両親に嫌われた
嫌われているという思い込みが根深ければ根深い人であるほど、幼少の頃に両親からのなんらかの拒絶をうけたことがある方が多いようです。
しかし、実際のところその嫌われていたと思った態度や行動は、親からみたら「ちょっと目を離してしまった」程度の事だったりする場合がほとんど。
もちろん中には子供を好きになれない人だったり、あなたがちょっと個性的でどうしたらいいのかわからなかったりする場合もありますが、基本的に勘違いが多いです。
でも、あなたの中には嫌われたと思った経験。
そして嫌われないように色々やった行動があるはずです。
これはカウンセリングやセラピーを使って解決はすることができるのですが、それ以上に大事なのは今あなたがその過去の経験が今どんな弊害があるのか?それをどう改善するのか?のほうです。
・・・このように嫌われたという思い込みをしやすい人ほど、過去の嫌われたという思い込みをしてしまった最初のキッケからその思い込みを持ち続けて人と関わってしまっている場合が多いのです。
では、どうすればその際われているという思い込みを解消することができるのでしょうか?
嫌われてるという思い込みに対処する方法6選
他人の視点から状況を見る
誰かに嫌われていると思う人であるほど、他人の言葉や行動にたいして隠された意味があると信じがちです。
例えばいいことをされたら
・気を使わせてしまっている
・何か裏があるのではないか
というように疑い、ただ本気で真面目に話してる時に
・嫌われた
・自分が何か悪いことをしたんだ
というように、自分は嫌われているということを前提として人と関わっているのです。極端に言えば自分は仕事の合間にメールを返信するわりに、相手のメールの返信が遅いと「拒否されてる」という思い込みさえしてしまうのです。
でも、実際には全くそんな事はないことなんて沢山あります。
これらを克服するためには、一旦立ち止まって他人の視点で状況や物事を見るようにしたほうがいいです。また「自分だったら同じ事はないか?その時の自分はなぜそれをしたのか?」というように自問自答をすることによって嫌われてる思い込みを外しやすくなるはずです。
何を考えてるのか判断するのをやめる。
嫌われているという思い込みをしがちな人は、相手が何を感じ何を考えているのか?をちょっとした言葉や態度や反応から判断をしようとします。
でも、そもそも人が考えていることや感じている事。
はそう簡単に判断できることではないし、相手さえも言語化できないときがあるくらいのこです。それを気にして相手の考えていることをメンタリストのように読もうとしないでください。
ある程度これは誰でもやりますが・・・相手に対してあらゆる角度で質問をせずしてこっちで相手が考えていることや感じていることを決めつけるのはやめにしましょう。
聞くか?よく観察するか?色々試してみるか?
これらによってはじめてなんとなく何を考えているか?感じているのか?が見えてくることを忘れないようにして、即座に瞬間的に決めるのはやめにしましょう。
客観的に事実と損害に目を向けよう
相手に嫌われているという思い込みしがちな人であるほど、具体的ななんらかの損害よりも「相手が嫌がる事」「相手が不快な感情を抱く事」「傷つくこと」に過敏です。
しかし、そもそも人は人の全てが好き嫌いなわけではなく一部で好き嫌いがあるだけだし「わからない事」に対しても嫌いと同じような反応をする生き物です。
そのため「あなたの全てが嫌い」
というのはそうはありません。そのため、嫌われていると思い込んだときには、そこに「〇〇と思ってるんじゃないか?」ではなく、ただただ起こった出来事・事実と相手の現実的な損害だけを見るようにしてください。
そして、まずは損害に対して謝罪をし改善をするというのをやってみましょう。気持などについては相手に言われたときに対処をすればいいです。
アクションをおこして反応を見てみよう!
先ほども言いましたが、人はちょっとしたことで嫌いになるような人はほとんどいないし、ちょっとしたミスや失敗で嫌いになるような人とは関わらないほうがいいです。
それより問題なのは・・・
嫌いだと思っていない人のことを嫌われたんだと思い込んでしまう事です。
これをしてしまうと本当に人が離れていってしまうしフェアな人間関係を作れなくなってしまうため、怒っているかな?嫌われたかな?というように思った時には、ちょっと様子見をしてそれでもわからないのならば、普段通りの対応をしたりしてみてください。
そして変わらないのならば冷静に落ち着いて話し合えばいいのです。
定期的に運動しリフレッシュしましょう。
もし、あなたが日常から運動をしていないのであるのならば、、、はたまた自然に触れることがないのならば、、、自分のメンタルのために定期的にリフレッシュする時間を作ってください。
それだけで見え方が変わることはよくあります。
週に数回散歩したり、スポーツをしたりして気分を良くする活動をしましょう。屋外で過ごす時間が増えるだけでメンタルは安定し違う見え方ができるようになるはずです。
近年、運動と自然の効果は心理のありとあらゆる面でプラスに働くという証拠やデータが続々と出ているのでストレスや精神的疲労と回復させるためにもこれは絶対にやっておいてください。
問題を特定して解決しましょう。
もし、それでもあなたが嫌われていると感じるのならば・・・「嫌われている」のではなく「何か問題がある」と言うように捉えてみてください。
つまり、恋愛ならば「何が私達にとって問題なのか?」
仕事ならば「仕事の上で私の何が問題なのか?」
を尋ねてください。そして、その問題をいかに解決するのかを共に考えてください。つまりこれは「このままいったら嫌いになるかもしれない」という問題でもあると思えば具体的な対処をしようとできるはずです。
もし、本当に嫌われていたとしたら….
さて、もしここまでやっても嫌われているという感覚があり本当に嫌っていると判断をしたとしてもですよ。別に全ての人に嫌われることはないというのは覚えておいてください。
そもそも10人の人がいたら2人を好いてくれている。
くらいが丁度いいですし、好かれていない人や嫌われている人とは距離をおけば普通に付き合えたりするので嫌われたって気にする必要はないんです。
それよりも大事なのって、自分がどんな人と関わっていきたいのか?
ではないでしょうか?嫌われるんじゃないかとビクビクして生きるくらいならば自分が関わりたい人間関係を決めてそこに向かって突き進んだほうが絶対にあなたのためになるはずです。
最後に
「嫌われている」と思い込むことは、多くの人が経験する不安であり、その多くは誤解や過度な思い込みに過ぎません。
まずは、他人の視点から状況を見つめ直すことが重要です。
相手の行動や言葉に対して過敏になりがちですが、実際にはそれほど深い意味がないことが多いのです。
自分が同じ状況に置かれたときの行動や感情を考えることで、相手の意図をより客観的に理解することができます。
また、相手が何を考えているかを過剰に読み取ろうとするのをやめることも大切です。
人の考えや感情は複雑で、簡単には判断できません。
直接聞くか、相手の行動をよく観察することで、より正確に理解することができます。
さらに、事実に目を向け、具体的な損害や問題点に集中することで、感情に振り回されることなく冷静に対処することができます。例えば、仕事や恋愛で何か問題があると感じたら、その問題を具体的に特定し、解決策を一緒に考えることが大切です。
行動を起こして相手の反応を見ることも一つの方法です。
嫌われていると思い込むことが多いと、実際にはそうでないのに距離を置いてしまうことがあります。
普段通りの対応を続け、相手の反応を観察することで、本当の関係性を確認することができます。
定期的に運動し、自然と触れ合う時間を持つことで、精神的なリフレッシュを図ることも有効です。
運動や自然の中で過ごすことは、メンタルヘルスに良い影響を与え、ストレスや不安を軽減する助けになります。
最後に、本当に嫌われていると感じたときでも、全ての人に好かれる必要はありません。
10人中2人が好いてくれるだけでも十分です。
大切なのは、自分がどんな人と関わりたいのかを明確にし、その人たちとの関係を大切にすることです。
嫌われることを恐れず、自分が関わりたい人間関係を築くことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。
この記事で紹介した6つの対処方法を実践することで、嫌われているという思い込みから解放され、自分らしく生きるための第一歩を踏み出しましょう。