あなたは過去の失敗を繰り返さないために、つい自分を責めてしまうことはありませんか?
「自分を責める」という行為は、一見すると自己改善のための手段に思えるかもしれませんが、実際には私たちの本能に逆らった行動です。
多くの人が、自分の過ちや失敗を防ぐために無意識のうちに自分を責めてしまいますが、その背後には深い不安や恐怖が潜んでいることが多いのです。
この記事では、自分を責めてしまう理由やその心理的メカニズムについて詳しく探り、なぜそのような行動に陥るのかを解明します。
また、自分を責めずに生きるための方法や、自分自身と向き合いながら問題を解決していくための具体的なステップも紹介します。
自分を責めることをやめ、もっと健全で前向きな思考を手に入れたいと考えている方にとって、この記事が一歩前進するための道しるべとなるでしょう。
自己制御をするために
自分を責める行為は人間の本能に逆らっている思考です。でも、そんな中でも自分を責めるのは、過去の失敗をまた繰り返すのではないか?という不安や恐怖からきている可能性が高いです。
自分には手に負えないと思っている状況だと思っていて、とにかくその行動を制御するために「自分自身を責める」ことによってその行動をしないようにしているのです。
例えば、数字に弱いことによって会社に対して大きな損害をもたらした場合。もう二度と同じことをしないために自分を責めることによって数字に携わることに手を出さないようにするように、失敗やミスをしたことを繰り返さないために自分を責めるのです。
このように同じ失敗をして誰かに迷惑をかけたり自分が傷つかないために自分を責めないと歯止めがきかないと思っているから自分を責めているのです。
何かが間違っているが何かはわからない。
なんらかのミスや失敗・・自分自身の行動によって問題がおこるからこそ人は自分を責めるのですが、その時に解決策があったり対策法がある人の場合は自分を責めることはしません。
つまり、自分を責めている状態というのは
・自分の何が間違っているのか?
・自分のどんな行動が失敗を導いたのか?
がわかっていない場合が多いのです。しかし、それは問題を解決する意思がないとも見られないがため、自分を責めることしかできないのかもしれません。
また問題を解決するエネルギーまでない場合もあるでしょう。また、次に提示した解決策が解決をしなかったらば自信も失ってしまいかねませんからね。
しかし、自分を責めるのを本当の意味で終わらせるためには解決の道を見つけるしかないのです。
でも・・・
自分が間違ってると認めたくない。
自分を責める人の中には、自分の問題や間違いがあるのはなんとなくわかっている・・・しかし認めたくないという人もいます。
自分は間違ったことをしているわけではない!ということを信じたいのです。人は誰しも自分自身が間違っているとは思いたくない行き小野です。
そのため、自分を責めたり謝ったりするのはいいのですが・・・現実的に自分が間違っている・失敗をしているということを認めたくはないのです。
それならば漠然と自分を責めたり、とにかく謝っている方が楽な気がしているのです。責めたり謝ったすることはメンタルはやられますが。思考を深くする必要はありませんし現実と向き合う必要もありません。
「この問題はどこが問題なのか?あっち?こっち?そっち?よく分析してみよう。」
「あぁ、私が悪かった・・」
どちらのほうが脳のカロリーを使いそうか?は一目でわかるはずです。また、自分の行動が間違っていることとなると今度は自分の人生そのものが間違っていたとなることも怖いですよね。
その結果が「自分の〇〇が間違ってる」と具体的に明らかになるかもしれない恐怖や不安を感じてしまって無意識的にブレーキがかかってしまうのです。
しかし・・・・
科学的に言えばあなたのせいではないが…
私たち人間の大脳辺緑系は、生存のために本人が必要だと認識した行動や感情の反応に関連する脳です。そのため幼少のころからの繰り返しで自分を責める反応が定着してしまうことが多々あります。
つまり、、、
・私は頭がよくない
・私は不安である
・私には価値がない
・私は愛されない。
という信念が神経に根付いている人であるほど自分を責める思考をしてしまうのです。何らかのキッカケによって過去の記憶(感情・身体反応)が思い出されることによって衝動的に反応をしてしまうのです。
実はちょっとしたたいしたことのないミスや失敗だった。相手は実は全然傷ついてなかったのにも関わらず「自分のせいでとてつもないことをしてしまった」と思い込んでしまうのです。
その思い込みが強すぎる人は、実はたいしたことのない問題だったのが大きな問題につながることだってよくあります。最初はちょっとした勘違いからくるすれ違いだったけどそれが離婚につながるとかは本当によくあることです。
つまり・・・そもそも自分を責めるほどの問題はなかった。
それを責めることによって問題を拡大してしまったという話はかなり聞きます。それでもあなたの責任の部分は「全部」ではなく「一部」であり全てがあなたが悪いから責めるということまでするものでもないのです。
燃え尽き症候群
人によっては社会的にかなり厳しい状況に追い込まれたりハードルの高い基準を求められると一気に頑張らなければならないこともあるでしょう。一生懸命必死に頑張って頑張って・・・燃え尽きる燃え尽き症候群になってしまう。
プレッシャーにさらされ必死に頑張って燃え尽きた時、何も考えられなくなるり・・・その結果が思ったほどのものでないのならば自らの価値を感じられなくなってしまいます。
しかし、初めてやるチャレンジ。
必死に頑張ったからと言っても、うまくいかないこともあるわけです。
それによって無力感を感じると燃え尽き症候群と連動して一気に無力感に苛まれて自分を責めやすくなるのです。
逆に結果が出たとしても、燃え尽き症候群になるとあれほどやる気があった状態が一気にゼロ。マイナスにまで到達することになりますので責めやすくなるのも事実です。
「あれほど頑張って結果を出したのに評価をされていない。」というようになんらかのマイナス点を見つけやすくなって自分を責めるエネルギーが増してしまうこともあるのです。
・・・このように自分を責める代表的な理由はこのように5つあります。これが1つの場合もあれば2つの場合もありますがあなたはどれに当てはまりましたか?ただ脳科学的に言うと・・
脳の中で責める回路が出来ているだけ。
ともいえるのです。先ほども言いましたが、自分を責める思考や行動というのは、何らかのキッカケから神経系に組み込まれた回路のようなものであることは変わりありません。
そのため、大脳辺緑系の脳内のループをハックして自分を責める回路ではなく解決の方向に向かうように変えることはできるのです。
そのためには一人でやることもできますが、セラピスト・カウンセラー・コーチなどのサポートが必要な場合もあるでしょう。もちろんすぐにはどちらにしても無理なので一歩ずつ回復させていきましょう。
まずは、自分の自信を失う回路に歯止めをかける。
では、まず最初の一歩は何か?
それは、まずは自己肯定感を下げて自信を失うような習慣をやめるところから始めるのが一番大事です。脳の回路を変えるためには日々の習慣によってうまれるので少しずつ習慣を変える必要があるのですが・・・
その前に、自己肯定感を下げ自信をなくすことから始めましょう。
幸せになる方法は人それぞれですが不幸になる行動はほぼ全員が一緒であるように、まずは自信を失う行動をやめるところからはじめましょう。