私たち人間は、本能的に変化を嫌う傾向があります。
新しいことや未知の状況に直面すると、不安や恐怖を感じるのは自然な反応です。
しかし、現代社会では変化を受け入れ、適応する力が求められることが多いです。
この記事では、変化を受け入れることができない5つの本能と、それを乗り越えるための具体的な方法について探ります。これを読むことで、変化に対する抵抗感を減らし、より柔軟に対応できるようになるでしょう。
わからない=嫌い
私たち人間は「わからない」ものに対して強烈な不快感を抱くものです。「どうせわからないでしょ?」と言われるとイライラしたり「死ぬか生きるかわからない。」とどっちつかずの場合不快感を感じるように人はわからないことが嫌いなのです。
わからないのであるのならばわかるまで調べればいいと思いがちですが、多くの人は、その最初に感じて「嫌悪感」に引っ張られてしまいます。
つまり、
⇒わからない状態
⇒不快感情
⇒不快感情を感じたまま考える
ので結果的に変化を恐れてしまう可能性があがるということです。そのため変化にたいして受け入れられない場合は「わからない」と感じたら一旦休憩してリフレッシュをする練習をするといいでしょう。
慣れてこれば「わからない」状況でも好奇心が湧いてくるようになれるはずです。
悪いほうを過大評価するから…
私たち人間は、本能的に物事の悪い部分を過大評価し否定的な偏見をします。人がニュースを見るのもそのためです。良いことばかりの肯定ばかりのニュースだと人は見向きもしなくなり、刺激ある否定や批判に目が行くようになっています。
このように人は悪いほうに目が行きそこを過大評価をする本能をもっているのです。
そうなると不安や心配に目が言ってしまい心理的に抵抗をしようとしてしまいます。しかし、その不安や心配に対してのリスクをいくつか回避する方法を考える事によって、変化は受け入れられるようになるはずです。
ただ注意してほしいのは、自分をいかに守るのか?という自己防衛的な視点ではなく、シンプルに「こんな不安や心配がある。だからこれをどのように回避する。」という言葉にするのです。できるならばメモをしてもいいでしょう。
リスクをゼロにしたい….
しかし、ここで大きな問題がおこるはずです。それは、リスクを回避する事ばかり考えてしまって「何もしないほうがいいのではないか?」「逃げてしまったほうがいいのではないか?」という思考になってしまうことです。
そう・・・リスクを全部ただただ回避しようとすると「現状維持」を人は選んでしまうのです。
リスク回避とは
・それがおこった時にどうするのか?
・それがおこらないようにするために何をするか?
の2つですが、後者だけになると人は変化を受け入れなくなってしまうのです。そうならないためには
・リスクをゼロにするのではなく減らす事
・おこる前提でどうするのかを考えてみる事
も大事なのです。もし、あなたがリスクをとろうとすると恐怖や不安を感じるのであるのならば、なんでもいいのでリスクをとってみて達成感を感じてもいいでしょう。
リスクを数値化していない
もし、それでも漠然とした不安や心配や恐怖を感じてしまうのならば・・・そのリスクを数値化してください。
もちろん正確な数字でなくてもいいです。漠然とこれくらいのリスクがあるかな?というくらいでいいので数値化しましょう。
リスクというのは数値化する事によってコントロールしやすくなります。そもそも変化をするときにおこる障害はわかりません。
まだ体験したことがないのですから・・だから変化を人は恐れるのですが数値化して「なぜこの数字なの?」と自問自答することによってリスクが明確化しやすくなるはずです。
これをやるとリスクに対する回避の仕方も見えてきてリスクを遠慮なくとることもできるようになるでしょう。
また、リスクで高い数字のものだけ回避法を考えておけば「あとは別にどっちでもいい。」というがわかって脳を無駄なことに使わなくなるはずです。
リソースを洗い出しましょう。
変化をしなければいけないけどそれを受け入れる事が出来ない場合。もしかしたらあなたは自分のすべてを変えないといけないと思っているかもしれません。
そう思っているのならば、もしかしたらあなたは全くのゼロで何もない状態から全てにおいて新しいことをしなければいけないような気がしているでしょう。
でも、本当にそうでしょうか?
今、あなたがもっている経験や知識・能力やスキル。他にも人脈や資産などそういったものは新しい環境で全く使わないのか?と言われたらそうではないですよね。
なんらかのリソースは使うはずです。
そのリソースを洗い出しましょう。洗い出すと変化を受け入れられやすくなるだけでなく、リスクも軽減できる可能性があるからです。
既にあなたは多くのリソースをもっているはずです。それを活かしきればもっと楽に変化に適応できるという自信を得られるはずです。
失敗する方法を考えてみる
変化を受け入れられない人であるほど、失敗をしたらどうしようかを考えてしまうものです。しかし、大事なのは失敗をするかしないか?ではありません。
そう失敗するのか?なのです。
誰だって人間関係や仕事などで失敗をします。しかし、その失敗はあくまで人生において考えたら一部で一度の失敗をしたらTHE ENDの世界ではありません。
リカバリできるしそこから学んで次に活かすこともできます。そこで考えるべきなのは失敗の仕方です。
ではどういう失敗がいいのか?というと何かに挑戦をするときにその挑戦から「何を学ぶのか?」を最初から決めておくことです。
例えば、「どういう挨拶をしたら相手はどんな反応をするのか?をテストするため」に挨拶をすると周囲に適応するための挨拶の仕方がわかる。というように何をして何を学ぶのかを決める事によって失敗に対しての恐怖や不安はなくなるはずです。
休息と運動
変化をする際にはこれまでよりもより多くの脳と体のカロリーを消化します。慣れない環境で適応するまでには人それぞれ時間がかかるもの。
そして変化をすることを受け入れて決断をするのも消費をしてしまうものです。
そのため、心身ともに健康であることは変化を受け入れる上で非常に重要です。必要な栄養をとってしっかりと睡眠をとり運動をして健康を維持しましょう。
自然に触れストレッチや優しい音楽などを聴いてリラックスしましょう。それはあなたのメンタルを安定させて受け入れる耐性を作ってくれるはずです。
まとめ
変化を受け入れることができない5つの本能と、それを乗り越えるための方法について詳しく見てきました。「わからない」ことへの嫌悪感、悪い方を過大評価する習慣、リスクをゼロにしたい欲求、リスクの数値化の不足、そしてリソースの洗い出しの重要性など、これらの本能が変化を恐れる原因となっています。しかし、これらを意識し、具体的な対策を講じることで、変化を受け入れやすくすることができます。変化を恐れず、新しい挑戦に前向きに取り組むことで、成長と成功を手に入れることができるでしょう。