心理学上のモデリング
モデリングとは、心理学用語では何からの見本(モデル)を観察し同じようなやり方をする現象のことを言います。
人間(特に子供)は成長過程でモデリングによる学習によって成長するとされています。
親が歩いているのを見て歩こうと思い実際に歩けるようになっていく・・または憧れの芸能人のファッションやしぐさなどを真似るのもモデリングと呼ばれアルバート・バンデューラはこの理論を唱えたのがもともとのモデリングのスタートです。
NLP・ビジネス上のモデリングは真似る事
しかし、「現代の人間は真似をすること=悪」と捉える節があり真似をすることは悪だと捉えられるようになりました。
しかし、それでは成長過程を踏むこともできないのも事実。
最も簡単かつシンプルな成長法ですから。
そこで、ビジネスの世界やNLPの世界では現象ではなくスキルとして自分の目標を達成するため、問題を解決するためにモデリングを提唱するようになったのです。
自分がなりたいモデル元を見つけ出しその人物のアクションを観察して真似をすることで学習し成長がするためにモデリングを使うことを推奨しているのです。
ビジネスでは、TTP(徹底的にパクる)とも言われていて、ありとあらゆる場面で短期的に成長できるスキルです。。
結果を出している人には結果を出している理由がある。だから、そんな結果を出している人達のフィジカル・メンタル・スキル・行動・フォーカスなどを真似することによって身に着けるのです。
なぜか、多く人達は初心者なのにもかかわらず自分の独自性を発揮して結果を出そうとします。
しかし・・・それでは結果は出にくいです。
そもそも何が重要なのか?さえわかっていないのですから。
結果を出す人達はモデリングをする事によって小さな成果を出して重要な要素を学んだうえで独自性をいれているわけです。
モデリングで結果を出している人の事例
しかし、現在の学校教育や社会の常識では「マネる事=悪」だと認識されていてどうしても生理的に受け付けない人もいます。
でも・・結果を出している人達は大体モデリングからスタートしています。
実際にいくつか例を紹介しましょう。
[事例1]マッサージ店「りらくる」はモデリングで始まった
現在日本に600店舗展開されている激安マッサージサービスの「りらくる」はモデリングからスタートしたと言われています。普段通っているマッサージ屋さんが流行っていたのを見てマネたところから全ては始まったと竹ノ内社長はおっしゃっています。
[事例2]RIZAPのビジネスモデルを真似された社長
でも、モデリングが効果があると言ってもパクるのってなんか悪い気がします。という人もいるかもしれません。しかし、違う視点で見れば「パクリ元では広げることができなかったものを広げる事ができた人」ともとることができるのです。かのRIZAPも実はもともとパクるところからスタートしたのです。パクられ側のマネーの虎に出演していた南原社長はこういっています。
[事例3]スポーツのメンタルトレーニングではモデリングを推奨している
スポーツのメンタルトレーニングでも、うまく言っている人の映像を見てメンタルを安定させたりモデリングをして練習をするというトレーニングも推奨されています。この動画はなりきってみる!というだけですが、メンタル以外のトレーニングでもモデリングはやはりオススメされていますね。かのイチロー選手も最初はモデリングをしていたそうです。
そんな必須のスキルともいえるモデリング・・・いかに活用をしていけばいいのでしょうか?
[NLP式]モデリングの手順
ということでここではNLP式のモデリングについて紹介していきます。モデリング(真似る)と言われるとただただ自分の視点から真似て失敗する人が結構います。
これはなぜか?というとむやみやたらに自分の視点でマネをするからです。
そりゃそうです。
うまくいっている人が意識してやっている事とそれを見ている人とでは考えていることや思っている事・・見ている視点が違うからです。
そうならないためにNLP式のモデリングは結構参考になるので是非取り組んでいきましょう。
STEP1.得たいと思う成果を設定する
まずは自分がどんな成果をえたいのか?どんな結果を手に入れたいのかを自問自答をしていきましょう。
「どのような成果を手に入れたいですか?」
「成果を手に入った時一体どのような事がおこりますか?」
「成果が手に入るということはどのようにしてわかりますか?」
STEP2.モデルを決定する
まず得たい結果を設定したらその成果を得ている人、近い人を設定していきましょう。一人ではダメならば複数人を足して割ったりして「こういう人」というものをイメージできるくらいまで設定しましょう。
STEP3.モデルをイメージし中に入る
イメージできたらそのモデルをイメージしてその人の中に憑依する感覚ではいっていきましょう。
STEP4.モデルとなる人の視点でVAKを感じ言語化
憑依したらその人の視点でVAK(視覚・聴覚・体感覚)を意識して感じてみましょう。
STEP5.モデルの中に入り込み質問をする
あなたが憑依したモデルに意識を向けて、どんな環境に身を置いて、どういった行動をし、どんな能力やリソースを手に入れて、なぜその選択をしたのか?自分のことをどう思っているのか?とありとあらゆる質問を投げかけてみましょう。
ただ単にモデリングをするのではなく、NLPを活用しなりきってみることによって、思考・意識・フォーカス・姿勢・行動が全く違うものに感じることに気づくはずです。
ニューロロジカルレベルやVAKについて学ぶとよりこのモデリングを使いやすくなるはずです。
モデリングは一番最初にやる事
もし、あなたがこれから何かをはじめよう・・または目標を達成するために行動をしようとしたり問題を解決したいと思うのならばモデリングは必ずやったほうがいいです。
これだけかなり短期間で成長できるし成功パターンのようなものをインストールできるはずです。
自分だけの考えに固執をしていては気づけなかったこと。
自己満足の行動しかとれなくなるよりもずっと成功確率もあがるし求めていた結果を手に入れられるはずです。
是非、やってみてくださいね!!