サブモダリティーとは?
サブモダリティーとは日本語に訳すと形態素という意味になります。
人が何かを認知する時には五感のあらゆる要素を組み合わせて認識するはずです。
例えば、リンゴならば。
フルーツ(視覚)赤い(視覚)丸い(視覚)シャキシャキという食感(体感覚)
このような構成要素があることによってはじめて「リンゴ」と認識できるわけです。
サブモダリティーとはこの構成要素の事です。
NLPではこの構成要素をVAKにわけて
視覚(V)のサブモダリティー:色、明るさ、形、彩度、動き、位置、距離 | |
聴覚(A)のサブモダリティー:音の大きさ、音のスピード、リズム、音程、音の聞こえる位置 | |
体感覚(K)のサブモダリティー:温度、感触、湿度、重さ、圧力 |
とわけることによって相手にイメージをより強く認知してもらうため、またはイメージを共有するため、そして相手の心理を判断するために使われています。
サブモダリティー心理学でどう使われるか?
サブモダリティーは心理学ではカウンセラーやセラピストやコーチなどの心理職の人が使う場合が多いです。
セラピーなどでは、いかに相手にイメージをしてもらうのかが重要になってくるのでこのサブモダリティー(構成要素)を使ってクライアントに情景をより強く認知してもらいます。
ただ単に
「その人はどんな表情でしたか?」
と突然言われるよりも・・
顔の形からイメージしてもらったほうがより強く認知できます。
そのために使えるのがサブモダリティーです。
例えば、顔の形をイメージしてもらうためには、形は四角なのか?五角形なのか?丸なのか?というように質問を作ることができます。
他にも心理状態を理解するためにも使えます。
「その出来事を一色で表すならどんな色ですか?」
と聞くと楽しい思い出ほど色合いが暖色系になったり明るい曲、大きな映像などが出てくるという特徴があります。逆に嫌な思い出は、暗くなる感覚になります。
つまりサブモダリティーは相手にイメージをしてもらうためだけでなく、相手がどう感じているのかも判断するためにも使えるので心理状態の把握や催眠誘導などにも使います。
サブモダリティーチェンジとは?
「では、過去の嫌な思い出の色を明るくすれば印象が変わり心理も変わるのでは?」
と、サブモダリティーを変える事によって苦手なものや嫌いなものに対する心理的な抵抗感が変わるのではないか?という仮説からうまれたのがサブモダリティーチェンジです。
りんごをイメージしてもらいそのリンゴの色を青にしたら?
たぶんほとんどの人が食べたくなくなるはずです。
食べ物において青というのはカビや腐っているイメージが強いのでおいしく見えなくなるのです。これをトラウマや恐怖症に使うのがサブモダリティーチェンジでセラピーなどに用います。
過去の嫌や思い出のサブモダリティーを変える事によって恐怖心や苦手意識を軽減するという仮説からうまれたアプローチだと思いますが、正直言うとこれはセッションをする側の技術。そしてされる側との信頼関係によって効果が変わってきます。
恐怖症となるとそれだけハードルがあがるわけです。
そのため、必ずしも効果があるわけではなくコーチの経験値とあり方。コーチを受ける側のメンタルの状態とコーチとの信頼関係の深さによって効果が変わってくるのがサブモダリティーチェンジの特徴だと思います。
最後に
さて、いかがでしたか?こちらではサブモダリティーの意味とその効果と使い方。そしてサブモダリティーチェンジについて解説をしてきましたが、サブもダリティーを変化させることができれば確かに嫌な記憶でさえも変えられるだけの効果があります。
ここでお話した使い方や効果はまだ一部ですがもっと使い方はあると思いますので是非今わかるところから使ってみましょう。
まずは、自分の頭のイメージを変えるところからでもいいです。