「どうしても自分を肯定できないんです・・・肯定しようと思えば思うほど頑張るほど自分を否定してしまいます。」
という方がいらっしゃいます。
書籍やサイトを読んだりして、アファーメーションやマインドフルネスなどなどやってみたけど逆に自己肯定感が下がってしまう。
それによって余計に落ち込んでしまうなんてことはありませんか?
確かにこういった自己肯定感を上げるための方法は一瞬はなんか肯定できた気がしたりしますけど、数日後、下手すれば数分後にはすぐに肯定なんてできなくなってしまう事ありますよね。
そうなると「俺は自己肯定なんて二度とできないんじゃないか?」と不安になるかもしれません。
しかし、もしかしたらあなたは自己肯定感について大きく勘違いをし誤った自己肯定感ができなくなる方法をとっているかもしれないのです。
そこでここでは、自己肯定感をあげる方法をやる中で自己肯定ができなくなってしまう注意点を解説し、自己否定をしているからこそできる手軽に自己肯定感をあげるための方法をシェアしていこうと思います。
自分を肯定するとは?
近では自己肯定感という言葉が一般的になったことによって、自分を肯定する事は大事な事だよ!という風潮があります。
しかし、これはなんでもかんでも自分を肯定しようよ!ということではなく、
・自分の強みやいい部分
・自分の弱い部分やダメな部分
これらを素直に認めて肯定的にみましょうという意味です。決して自分の弱い部分やダメな部分を「間違ってない!」という事を自己肯定感とは言いません。
今、ある自分をそのまま受け止めて肯定してあげる事。
なのです。これができるようになると誰かに否定や批判をされたとしても、自然体でいられるようになり何らかの問題や目標も乗り越えることができるという自信がついてきます。
また、人間関係も他者の弱みに寛大になれて強みにフォーカスをあてることができるので良好な人間関係も作れるようになるのです。
詳しくは下記の自己肯定感とは?をご覧ください。しかし、そんな自分を肯定することができない。という人が思いのほか沢山いるのです。
それはなぜなのでしょうか?
なぜ、自己を肯定できないのか?
心理学の祖父と言われるハインツ・コフートによると、自分自身を肯定できなくなるのは、子供の頃に身体的・感情的に見捨てられる恐れと密接に関係している事があると言われています。
もちろん、これは家庭だけの話だけでなく社会の教育システム自体がそうなっている事。そして人間そのものがポジティブなものに反応をしてしまう生き物なのも関係しているでしょう。
つまり物事を肯定的に考えるよりも否定的に考えるほうがどちらかといえば自然なのです。
あなたの両親も社会も。
そして、そのように自己を肯定できないとリスクに関して過大評価をしてしまって無意識的に子供の頃の恐怖と同じ感覚になる傾向があるとされているのです。
だから必ずしもあなたが悪いわけではありません。
しかし、それをそのまま放置をしておくとあなた自身だけでなく将来あなたが関わる人達も肯定的に見れなくなってしまいます。
そのため肯定的に見る習慣をつける事。
それこそが自己を肯定できるようになるための初めの一歩になるのです。
でも思いますよね。
「とはいっても自分を肯定できないんだ。」
と。
そこで、ここでは鬱で引きこもりで自己肯定なんてとてもできなかった私がやってきた最も自然な方法を。そして今では海外の有名セラピストも推奨している方法を紹介していきましょう。
たぶん・・肯定出来ない人でもかなりやりやすいはずです。
自己を肯定できるようになる5つのステップ
STEP1.自己否定リストを作る
どれだけ自分を肯定できないあなたでも、否定部分ならばいくらでも自然と出てくるはずです。まずはこの自己否定リストを作りましょう。
・子供のころから両親・兄弟などに言われた事
・大人になるにつれて学校生活で言われた事
・社会人になってから上司や先輩に言われた事
はたまた自分自身で思った事や感じた自己否定リストを作りましょう。ただ、注意が必要なのがこういったものをリストアップするときに自分にとってトラウマ級の否定はとりあえず後に置いておいてください。
・私はなぜ自分には価値がないと思ってる?
・私のダメなところは何だろうか?
などなど自問自答をすればいくつか代表的なものは見えてくるはずです。これらをまずは紙に買いてリストアップしていきましょう。
STEP2.肯定的な側面を見る
どんな物事にもマイナス面があればプラスの側面があるように、否定的な側面があれば肯定的な側面が存在します。例えば「怠け者」ならば「楽にやる方法を考えられる」というようにマイナスはプラスに転換できます。
先ほど作った自分の否定的なリストの肯定的な側面を見つけだしましょう。
・この否定にはどんな肯定的な部分がある?
・この否定要素を肯定的に使うためには?
・この否定を肯定的に活かしている人は?
これらの質問をして自己否定してしまっているものを肯定的に見られるようにしていきましょう。できるならば、否定1つに対して肯定3つ作れるとベストです。
STEP3.否定があるから肯定がある
否定的な部分と肯定的な部分の両方ができたら、これらを1つの文章にしてください。以下の3つのテンプレートを参考に1つの文章にしてください。
「●●(否定の側面)があるから〇〇(肯定側面)がある。」
「●●(否定の側面)は確かに悪いけど□□(状況)の時には〇〇(肯定側面)という役にたつ。」
「●●(否定の側面)だけど、だからこそ〇〇(肯定側面)ができる。」
このように否定的な側面が浮かんだら即座に肯定的な側面をセットに思い出せるように1つの文章にしていきましょう。
STEP4.繰り返し宣言をする
文章にしたら、あとはこれを否定的な心の言葉が出てくるたびに自然とSTEP1の文章を繰り返してください。出来る限り力強く叫ぶように心の中で何度も何度も繰り返してください。
STEP5.口だけでなくカタチにする
ただ、このリストの中にはまだ現実にしていないものもあると思います。そのため、このままだと口だけになってしまいかねないので、この否定の部分を肯定的な形に行動でおこしてください。
カタチにしてください。そのために一番簡単な方法は、誰かに宣言をしてからすぐにやる!というものです。そして表現ができうようになったらもうあなたは自分自身を自然と肯定できるようになっているはずです。
否定を有効活用しよう!
さて、この記事では自己肯定ができない方に向けて自己肯定感を挙げる方法を使う際の注意点と、自己否定を活用するからこそできる自己肯定感をあげる方法を紹介しましたがいかがでしたか?
正直に言いますが・・・そもそも人間は否定や批判をするものです。
そのため自己肯定できない。
と悩む必要はありません。少しずつでも肯定的に見れるようになっていけばいいです。それまでは自己否定を逆利用をして自己肯定感を磨いていきましょう。
こっちのほうがずっと楽にできるはずです。
否定を避けるのではなく否定を受け入れた上でプラスに転じた方がやりやすいし結果的に、ありとあらゆる画面であなたの自己肯定感を高められるくらいの力がつくはずです。
それまではちょっと辛いかもしれません。
しかし、できない事に悩むのではなく「どうやったら肯定しやすいのか?」に目を向けていきましょう!