傾聴とは?
傾聴とは?ただ単に「相手の話を聞く」「いうことを聞く」「アドバイス」「答えを導き出すように質問する」というような聞く・訊くという感じは使わないので意味も違います。
傾聴には目的が存在します。それは「相手が言いたいこと」「相手が伝えたい事」を本人が満足するまで耳を傾けて聴く(本人の身になって)ことです。
「ただ単に相手の話に興味をもって聞く」ではありませんが、大事なのは傾聴をすることで相手と信頼関係を構築する事ができているか?です。
NLPやコーチング・カウンセリング・ビジネスの世界(特にリーダーシップ)で傾聴は非常に重要なスキルとして使われています。
しかし、経済産業省が「職場や地域社会の中で様々な人と仕事する上で必要な能力」というように、人間関係・恋愛関係・夫婦関係・職場の人間関係・友人関係までありとあらゆる面で必要な要素と言えるでしょう。
傾聴で全てがスムーズに
私たち人間の社会は、どこまでいっても「人間関係」です。心理学的に人間関係こそが最も幸福度に影響すると言われているし、ビジネスも人間関係で成り立っています。人との関係なくして生きる事は不可能なわけです。
そんな中で傾聴ができるようになれば、人との信頼関係が構築できるようになって人間関係がより快適にスムーズになるのです。それによって、得られるメリットは無限大なわけです。
傾聴は主に3つのポイントを意識すべし!とNLPやカウンセリングの世界では言われています。
- 耳できく:相手の言葉のメッセージを最後まで耳を傾け理解
- 目できく:相手の言葉以外にも目を向ける(姿勢・表情・反応・声の調子)
- 目できく:相手の言葉以外にも目を向ける(姿勢・表情・反応・声の調子)
詳しくは後で解説していきますが、ただ単に話を聞くのではなくメッセージを聞き理解をし、頭で考えてた事から感じている感情までも受け取るのを傾聴というのです。
それによって、相手はあなたに対して安心をし強い信頼感を感じ「オープンな関係」を作ることができ、あなた自身も相手が伝えたい事や考え方や感じ方がわかるのでコミュニケーションロスがなくなるのです。
その結果・・無駄な対立をすることなく円滑な人間関係を構築できるようになり、スムーズなに業務をこなせたり変な疑いを買う事もなくなります。
これを高いレベルでできるカウンセラーやコーチは当然、クライアントの悩みや問題を解決しやすくなります。
実際、僕自身もこれまで色々試してきましたが信頼関係を最初から獲得している場合とそうでない場合は、カウンセリングの結果も全然違いました。
そんなメリットの多い傾聴。
しかし、「耳で聞くならまだしも、目できくとか心できくとか漠然としてわからない。」という方も多いのではないでしょうか?
そこでここからは今すぐ簡単にできる傾聴のポイントを紹介していこうと思います。
今すぐ使える!傾聴テクニック3選
ということで、ここでは今すぐ取り組むことができる傾聴の具体的なテクニックについてシェアをしていこうと思います。日常から取り組むことができるものばかり用意しておいたので早速今日から作っていきましょう。
ただ耳で聞くのではなく理解できるように聞く
傾聴は相手の言っていることを、偏見を持たずに聞いて、自分の価値判断で評価をせず否定的にならないというのが基本です。そして・・邪魔をしてはならないのがルールです。
そのため傾聴はよく、「相手の話を最後まで聞こう。」と言われているのですが、だからと言ってただ黙って聞いていると話し手は・・
「なんか面白くないのかな?話続けて大丈夫かな?」
と思えてきます。そのため、当然ですが相槌をうつのは当然ですが、それでもやはり「理解してくれてるかな?」となりますよね。だからと言ってアドバイスも基本的にNGなわけです。
これだと、かなりのスキルが必要になるので何もできなくなってしまいますよね。
そうならないためには「おうむ返し」を使いましょう。
と言っても、相手の言っていることをただ返すだけおうむ返しではなく、相手の話を理解するためのおうむ返しをしましょう。
1.「相手の話を定期的にまとめ」誤差をなくし理解を共有する
2.わからないときは「〇〇ってこういうことですか?」と確認
これによって、相手はあなたが理解をしようとしてくれる姿勢に安心感を感じコミュニケーションのロスを減らしてくれるのであなた自身も相手を理解するのを手助けしてくれるでしょう
ただ目で見るのではなく変化を見る
先ほど、耳でただ聞くだけでなくて視界に入ってくる相手の表情や反応もみましょうという話をしました。つまり、観察をしましょう!ということです。
例えば、相手の話を聞いている時の微妙なトーンとかもそうです。
非言語のコミュニケーションにも配慮しないと相手のメッセージの裏にあるものは読み解くことが難しいです。
だから、目・表情・声のトーンやピッチなどを見る。
というのが必要になってくるわけですが、とはいっても非言語のところを読み解くのって難しいですよね。
集中力が結構いりますから・・・長くなるほど非言語にはどうしても目がいきにくいしあれもこれもチェックするとなると大変ですよね。
NLPで言えばサブモダリティーとかVAKとかありますし。
なので最も簡単に相手の感覚を理解することができるようになるために以下を実践しましょう。
相手の話を聞いている時に呼吸だけを見て呼吸を合わせる
私たち人間の感情の状態は呼吸に現れます。緊張している時とか力んでいる時には吸う傾向があり、リラックスしているときには吐く傾向がある。
単純にこれだけを見ているだけでも相手の無意識的な部分に目をむけることができるでしょう。そして何より・・・相手がわかってくれている・理解してくれていると感じやすくなるはずです。
呼吸は「意識」と「無意識」のはざまにあるので最もコントロールしやすいので是非。
ココロなんてわからない。だから聞く!
心できく・・・確かに言わんとしていることはなんとなくわかるかもしれません。確かに、ただ単に「わかるわかる!」「そうそう!」ではわかってもらえているとか理解してくれている。とは思えないですよね。
むやみやたらに共感されても「違うし。」となってしまいます。
特に女性は気持ちをわかってくれている状態は非常に安心感を感じるものです。
でも、心できくと言われても・・
より目では見えないものになるのでわかりようがないというのが正直な意見ではないでしょうか。
あなたにとっては別に気にしない事でも相手にとっては頭を銃弾で撃たれるくらいの衝撃な場合もありますから・・そうなると「わかっているふり」になってしまって話しても無駄かも?と思われるかもしれません。
そこで最も簡単に使えるのが・・
「どう感じたのですか?」
「私ならこう感じるのですが..どうです?」
「〇〇と感じているように見えますがどうですか?」
直接そのまま感情を聞くのです。
そもそも心というのは目に見えるものでないのでわかっているという事自体が危険だし、数をこなすか、より深く長くかかわるかしないとわからないものです。
人は変化をするのでそれでもわからない可能性もある。
だから「わからない前提で接する」というのが重要なのです。わからないなら相手に素直にきくというのが最も確実です。
誰かにバカにされても・・
Aさん:面白くなってしまう
Bさん:怒りを感じる
Cさん:普通
人それぞれ感じることは違うように、人それぞれ感じ方は違うわけですから自分の尺度だけで判断せずに、まずは直接聞いていきましょう。数をこなせば確率はあげられますけどね。
最後に
さて、いかがでしたか?ヒアリングをしないお医者さんは医療ミスをおこす可能性が高くなるように人間関係全般においてもコーチやカウンセラーにとっても相手の話や感情を理解しする傾聴スキル大きく役立つはずです。
なのでまずは一歩ずつ習慣化しましょう。
傾聴のレベルはどんどんあげられるしあげられるほどあらゆる問題を解決するのに役立つはずですから・・とにかく簡単なところからスタートしていきましょうね!!