私たち人間は、他人とのつながりを維持しようと努力をしますよね。友人や家族とのつながりなど・・・。しかし、ほとんどの人が自分とのつながりを保つことができていません。
自分の欲求や価値観や信念体系とのつながり。
これを米国で最新の心理学で“自己接続”と呼ばれているのです。本当の自分が求めているモノや避けているモノとのつながりを知る事によって自分自身に嘘をつく自己欺瞞はなくなります。
そこでこの記事では、、、
- 自分とのつながり(自己接続)って何?
- 自己接続の高さが人生にどう影響するのか?
- 自分とのつながり度をチェックする〇つの質問
についてシェアをしていこうと思います。
自分とつながる(自己接続)とは何?
自分とつながる(自己接続)には、3つの要素があります。この3つの要素がないと自分とのつながりを維持できず自分に嘘をついて生きるよううになってしまいます。
・自己認識:自分の内面の経験・思考・感情・感覚・好み・価値観・直観・リソース・目標などを認識できている。
・自己受容:認識した自己の特徴や経験をジャッジせずに受け入れることができる。そして、それを自分の一部として受け入れてあげることができる。
・自己調査:自分を認識し受け入れた上で、自分のニーズを満たし目標や目的を達成するための方法を見つけて行動を起こす。
自分とのつながりを持っている人は、この3つの要素が全て必要です。
例えば、自分を認識できていない人は自分が何を考え何を感じているのかを認識していないので流されるまま衝動的にしか行動・判断をしてしまいます。
受け入れることが出来ない人は自己嫌悪や自傷行為につながってしまいます。自己調査が出来なければ「自分をより活かすための方法」を見出すことができないため現実を変えられません。
このように自分とつながる力が強いほど、自分自身のことを知り、自分を癒しながら自分が求めている人生を生きることができる力なのです。
そのため、自分とのつながり(自己接続)はあなたの人生をよりよく生きるためにとても大切なことなのです。
自己接続の3つのメリット
それではここでは実際の研究結果からわかった自分とのつながりをもつことによる3つのメリットを紹介していきましょう。
注意:ちなみに自己接続とは、マインドフルネスなどの概念とは異なります。確かにマインドフルネスは自己認識・自己受容に近いですが自己接続の1つの手段として考えておいてください。
メリット1:
自分の人生に目的意識や意味をもてている。
自己接続が出来ている人は、自分が何のためにうまれてきたのか?または、自分の存在に意味や意義を感じている傾向が高いそうです。
自分に対しての認識ができおり受け入れることができるのでセルフイメージが明確になっているので、そこに意味付けをしやすい傾向があるようです。
※308名の参加者。男女比率は51:49。平均年齢38歳のうち80%が自分とのつながりを持っている人との比較研究
メリット2:
うつや不安が減り人生の満足度が高くなる
自分とのつながりを維持できる人は、うつや不安にも強く自分自身の人生に対する満足度が非常に高いようです。そして、心理的な健康からの影響による予防医学的な行動をしている傾向も高いとされています。
これは自分を受け入れる力と自分を調査する要素が高いことに影響を及ぼしてる傾向が高いようです。
※先ほどの調査の中から164名。男女比:61:39。平均年齢36歳の方にPHQ-4という不安やうつ病に関するアンケートを行う。
メリット3:
自己肯定感が高く自信がある。
自分とのつながりを維持できる人であるほど、自己肯定感・自信に大きく影響を与えると言われるセルフコンパッション力が高いことも証明されています。
セルフコンパッションは自分の人生に対しての幸福尺度を決めて目標や問題の達成確率を高めるために必要だと言われるスキルですが、自分とのつながりを高めることで高まることが証明されています。
※992名の参加者。男女比:44:56。平均年齢34%を対象にセルフコンパッション診断を行う。
このように自分とのつながり(自己接続)は、あなたの人生にとってプラスになるということが研究でわかったのです。
一連の調査結果でわかったのは(注意力・思いやり・自己受容・セルフイメージの高さ・幸福度)に大きく影響をしているとされているのです。
自分とのつながり度合いをチェックする12の質問
そこでここでは研究時に作られた自己接続のレベルを判断するために使われていた質問を用意しました。
診断ツールにしているので是非活用してください。
Q1:私は自分自身を深く理解しています。
Q2:自分が何を感じているのか?を時系列で説明することができます。
Q3:私は自分をよく知っています。
Q4:自分を理解していない・わかってない人をみてよく驚く。
Q5:私は自分が感じたことや思った事をすぐに判断しないようにしています。
Q6:自分の好きではないことを見つけても受け入れようとします。
Q7:自分の気持ちや価値観が気に入らなくても、それを自分の一部として受け入れようとします。
Q8:私は自分が犯した間違いや失敗を許すことができます。
Q9:私の人生にとって重要かどうかを確認する方法をすぐに思いつきます。
Q10:私は本当の自分が生きているのかを定期的に確認する時間をとっています。
Q11:私は自分の行動が価値観と一致しているかどうかを確認しています。
Q12:私は他の人との関係が自分の価値観を反映していることを確認しています。
どうでしたか?見てもらえばわかるように最初の4つの質問は自己認識、次が自己受容、最後は自己調整の質問です。
このスコアが高いほど自分とのつながりが高いことが示されています。もし、あなたがスコアが低いのならば、低い部分に関して意識をしてみてください。
当然ですが高得点のほうが望ましいのですが、著者による研究では自己接続が多い方が幸福かつ現実的にも豊かな人生を歩むことができるでしょう。
前向きな感情・人生の満足度・成長と繁栄・生きる意味を感じられるでしょう。しかし、自分とのつながりが薄くなると否定的な感情を感じ流されて生きている感覚を感じているかもしれません。
さぁ、自分とつながろう!
私達は生きている中でこの社会を生き抜くために、友人や同僚や恋人やパートナーだけじゃなく、流行やテクノロジーとのつながりを意識します。
もちろんそれはそれで大事でしょう。
しかし、誰にどう思われるか?何をすればいいのか?ばかり考えが巡ってしまいすぎて自分とのつながりを考える事はめったにないのです。
自分の感情や感覚・思考・目的や目標など。
そういった自分が何を考え何を感じ本当は何を求めどんな行動をしているのか?を是非向き合ってみてください。