自己嫌悪をやめたいあなたの為の治し方5選

自己嫌悪を感じる瞬間、誰にでもあるものですが、その感情が常に心の中にあると、人生の質を大きく下げてしまう可能性があります。

自己嫌悪は、心の奥底から自分を否定する感情であり、それが積み重なると、日常生活や人間関係に悪影響を及ぼすことが多いです。

この記事では、なぜ自己嫌悪が問題となるのか、その原因と心理的要因を探りながら、具体的な対策方法をお伝えします。

自己嫌悪を克服することで、より健全な自己認識と前向きな生活を手に入れるための5つの実践的な方法をご紹介します。

ぜひこの記事を読み進めて、自己嫌悪から解放されるヒントを見つけてください。

なぜ、自己嫌悪をやめたほうがいいのか?

自分が嫌いになる自己嫌悪ですが、自分の事が全て好きよりも嫌いくらいの方が丁度いいと思っている人もいるかもしれません。しかし、心理学的に自分が嫌いになる事は非常に危険な側面があるとされています。
それはなぜか?

というと、あなたの人生にとってもあなたと関わる人達に対してもあまりいい影響を与えることができない思考や行動をしてしまう可能性があがるからです。

それが以下の10個です。

これはある意味自分が嫌いになりがちな人の特徴でもありますので是非チェックしておきましょう。

オールオアナッシング思考

自分が嫌いな人達は、自分自身の事だけでなく他人や社会などの物事を「良いか悪いか」で見ている傾向が高いです。そのため間違いを犯せば全てが台無しに見えるし、ちょっと至らないところがあるだけで全部がダメに見えてしまうし、ミスを大きな失敗だと捉えやすくなってます。

感情的に推論する

自分が嫌いな人であるほど、気持ちを事実としてとらえがちです。自分が気分が悪い時には事実がねじ曲がってみえたり、逆にその事実から感じた感情を真実だと捉えてしまいます。例えば、浮気をされて気分が悪いから「この人は裏切るヒドイ人間だ!」と意味をつけるようなものです。事実よりも感情を優先すると事実を深堀もしにくくなります。

自己肯定感の低さ

自分が嫌いな人であるほど自己肯定感が低いため、他人と自分を比べて自分が至らない部分を探すのが得意になります。ありのままの自分を認められずに自分を全く肯定できなくなるのです。

承認欲求

そして、自分自身で自分を認めることができないため、なんとか誰かや何かの外部から承認を得ようとします。あなたを回りがどう評価するのか?どう思っているのか?によってしか自分を好きになりようがなくなるのです。

褒め言葉の受容

とはいっても、自分が嫌いになればなるほど誰かの褒め言葉を素直に受け入れることができません。褒められてもそれを否定し受け入れられないのです。「どうせほめておけばいいと思ってるんでしょ?」「あなたみたいになんでも手に入れている人に言われても。・・」となってしまうのです。

個人的な批判

他人の否定的な意見や批判的な主張に対して、それがあなたでなかったとしても「自分に対して批判・否定をされている」と受け取りやすくなります。自分が嫌いな人は嫌いなところが多くなるのでその数だけ自分のことだと思いやすくなるのです。
「頭悪い人は本当にないわ」と言われたら自分のことを言われているように感じてしまうのです。

嫉妬心

自分を肯定できず誰かと比較をしてしまって至らない部分を見つけてしまうあなたは「才能」「センス」「運」「DNA」という言葉を使って運よく結果を出している人達に強い嫉妬心を感じやすくなります。
彼らがいかに努力をしていようが頑張っていようがそこはわからないので簡単な運的な要素をうらやみ憎しみさえ感じてしまうかもしれません。

ポジティブな関係への恐れ

親密な関係になればなるほど自分が嫌いな人は相手の愛情を疑います。そしてこんな自分でも・・・という思いから過剰に頑張ってしまって余計なことをしてしまいます。更に、そのストレスから逃避をしたくなりやすくなるのです。そして相手もそこから逃げ出したくなる傾向も高いです。

夢に対する恐れ

自分が嫌いな人であったとしても、何らかの願望や欲望をもっているはずです。しかし、その願望や欲望を自分では実現できるとは思えません・・・嫌いなわけですから。失敗を過剰に恐れ成功をすることさえも恐れ、、、、たとえ何かを達成をしたとしても自分を軽蔑してしまうのです。

失敗を許せなくなる

人は誰しもどんな人であったとしても何かをできるようになったり結果を出すまでには失敗をするものです。しかし、自分の事が嫌いな人はその失敗やミスを許容できず許すことができません。そのため過去の失敗を後悔しやすくいつまでたっても手放すことができないので何かを達成することが難しくなってしまいます。

自分が嫌いになる心理的要因・キッカケ

自分が嫌いな人は自分が悪い!と思われるかもしれませんが、、、必ずしもあなたが悪いわけではありません。

まずはこれは理解しておいてください。

だからって周囲を責める必要もないのですが、自分が全て悪いと思っていると精神的に逃げ道がなくなってしまいますから・・・。自分が嫌いになり自己嫌悪に苛まれる人であるほど、そのキッカケとなる出来事があります。以下に当てはまる場合、あなたは自己嫌悪に陥りやすい可能性があります。

幼少の頃の経験

私達は誰しもありとあらゆることを幼少のころに周囲の行動をみて学びます。もしあなたが幼少のころ否定・批判的な家族の元で育ったのか?幼稚園、小学校で育ったのか?
もし、そうならばあなたは否定や批判的な思考が根付いた環境で育ちそれが普通になっているかもしれません。それによってあなたのアイデンティーが確立したかもしれません。それによって“自分の嫌いな部分”しか見れなくなったまま発達した可能性があります。

批判型の人間関係

とはいっても子供のころから自分が嫌いになるわけではありません。なかには幼少の頃に虐待をうけていてたとしてもいい人間関係に出会うことで回復することもあります。

同じようにあなたが大人なってからでも否定・批判型のコミュニティーに所属することによって自分を嫌いになるかもしれません。

それは誰かからの否定や批判。はたまた自分が否定や批判対象にならないための習慣など。同僚や上司、友人関係などによって自分を嫌いになる可能性があります。

いじめ

もし、学校や職場などでいじめの犠牲者だったのならば・・・その経験によって自分は無価値な人間だという思い込みが植え付けられる場合もあります。

中にはその出来事からフラッシュバックを繰り返し自分を嫌いになる記憶が強化されそれが影響を与える可能性もあります。

身体的な傷

交通事故や身体的な攻撃、、、などなどトラウマレベルの外傷を経験をすることも自分を嫌いになるキッカケになります。「なぜ自分だけ」と思いやすくなりその傷の度合いによって嫌いになる可能性もあります。

環境

両親の関係やイジメや否定や批判をされたなど・・・そういったものでなくても受け取り方次第でそれを否定や批判と受け取ることもあります。
たとえば笑いの為にいじられたことをイジメだと判断することがあるのです。そのためもしかしたらもともとはイジメでなかったものがいじめに発展するケースもあります。

否定的なセルフイメージ

セルフイメージとは?自分自身のことをどうとらえているのか?というものですが、このセルフイメージが低いと自尊心・自己肯定感も低下をし自己嫌悪になりやすくなります。そもそも人間の脳は危険回避のために悪い部分に注目があつまりやすい傾向があります。

それが自分自身のセルフイメージにまで影響を与えている場合には自分を嫌いになる思考が強くなってしまいます。そして、途中からでも一度セルフイメージとして定着するとどんどんマイナスのスパイラルに陥りやすくなってしまうのです。

メンタルの弱さ

うつや不安症など精神疾患から自分を嫌いになるケースもあります。たとえばうつ病は罪悪感・絶望感・恥の症状を引き起こす可能性があって、その感情を感じる自分を嫌いになる可能性があります。

あなたのメンタルの状態はあなたの思考に影響を与えているのです。それによって低いメンタルの状態が長くなれば長くなるほど自分をどんどん嫌いになって抜け出せなくなる可能性もあがってしまいます。

自己嫌悪をやめたいあなたの為の5つの方法

では、どのようにすれば自分を嫌いになっていく自己嫌悪を改善して自分をこれまでよりも好きになっていけばいいのか?ここについて心理学的にも証明されている代表的な5つの方法を紹介していきます。

是非、この5つの方法のどれかを活用して自分を少しでも好きになってあげてください。

ジャーナリング

ジャーナリングとは?1日の間に何が起こってそれをどう感じたのかを振り返る日記のことでセラピー的な効果があります。その日の出来事を振り返り、それぞれ強く感じた感情の状況を特定して自己嫌悪感の要因に目をむけてください。
毎日このジャーナリングをする際には、特定のパターンを探す事を意識するといいでしょう。パターンを把握してしまえば、それだけで心理的な苦痛を軽減してくれます。そしてパターンを変えて嫌悪感を感じにくくすることもできます。

マインドフルネス

このストレス社会を生きるために最も重要なスキルとも言われるマインドフルネスも自己嫌悪には効果的です。定期的に瞑想をすることによって頭の中にある自分を嫌いになる自己否定や自己批判を遮断することができるようになります。これにはかなり慣れが必要なので練習をして少しずつできるようになっていきましょう。

自己肯定感を高める

自分を憎んだり嫌いになるのではなく思いやりをもてるように自己肯定感を高めるトレーニングをしてください。これはやりかた次第では1日でも半分くらい自分を嫌いになる思考は減らすことができますが・・・これも慣れが必要です。
この自己肯定感を高めていくと挫折をしたり、失敗をしたとしても自分に対して無駄に責めることなく改善に取り組めるようになるでしょう。

ポジティブで自己肯定感が高い人と過ごす

私たち人間は自分の周囲の人間関係に影響をされ、人生の幸福度さえも決定します。そのためポジティブで自己肯定感の高い人と接するだけであなたの自己肯定感も上がり前向きに物事を捉えることができるようになるでしょう。
「あれやこれや考えてもいい結論なんてでないんだから前向きに考えよう!」と思えるようになりやすくなるでしょう。

目標達成

ある意味、最もあなたがあなた自身を嫌いになるのを防ぐための方法は・・・あなたが望んでいるものに向かって踏み出し歩んでいくことだと言えるでしょう。旅行、借金返済、人間関係の断捨離、結婚など、なんらかの目標に向かって進むことは自然を嫌いになるしこから解放されるでしょう。

最後に

自己嫌悪は誰にでも起こりうる感情ですが、それを放置すると自分自身を傷つけ、人生の質を低下させてしまいます。

しかし、この記事で紹介した5つの方法を実践することで、自己嫌悪から解放される道筋を見つけることができます。

ジャーナリングやマインドフルネスの実践、自己肯定感を高めるトレーニング、ポジティブな人々との関わり、そして目標達成に向けた行動。

これらの方法を通じて、自分自身を少しずつ好きになり、より充実した生活を送ることができるでしょう。

自己嫌悪を乗り越え、前向きな自分を取り戻すための第一歩を踏み出してください。あなたの未来は、あなた自身の手で変えることができるのです。

参考文献
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