「否定されたくない….この世から否定なんてなくなればいいのに!」
とまでは思わなくても、否定をされて嬉しい人なんていない!だから肯定をなくそう・・なくなってしまえばと思う人がいます。確かに否定なんてされて気分はいいものではないかもしれません。
しかし、否定はこの世からなくなることはありません。
あなたが否定なんてダメだ!
と思っている事を言ってしまえば、それは否定する相手への否定となるように否定はなくならないのです。
でも、そんな中でなぜあなたは否定をされたくないのか・・・何をすれば無駄な否定を減らし気にならなくすることができるのか?
がこの記事のテーマです。
心理学的にも効果的な方法を紹介していきますので是非参考にしてみてください。
決して綺麗ごとを言うことはありません。
なぜ否定をされるのか?
もともと心理学的に否定とは?精神分析医のジークムント・フロイトによって最初に説明されたことですが、現状ではこの否定という現象は「防衛本能」によっておこっているとされています。
あなたはなんで否定するのか?!と思われるかもしれませんが・・・それは相手が
- 問題がおこらないようにするための防衛本能
- 自分の主張・過去を正当化するための防衛本能
- 問題や将来について考える事を避ける防衛本能
からきているのです。
例えば、芸能人の不倫のニュースにたいして否定をする人がいますがこれは正に「浮気をする奴は悪い!」という主張を正当化するための防衛本能ですね。
また、仕事でも問題がおこる可能性があるものにたいして失敗やミスを避けるために「そのやり方は違う」という事で防衛している。
などなど否定というのはそもそも相手を否定したいという感情からきているものではないのです。
もちろん、一部そういう人もいるでしょう。しかしそれは1割もいなくてほとんどが防衛本能からきているのです。
そのため・・・否定全てをなくしてしまうのも問題なのです。なぜなら、否定をなくしてしまえば問題を解決することができなくなってしまうからです。
否定をされたくない心理
とはいっても、「否定はされたくない。」という気持ちもわからないでもないですがその心理はなぜうまれるのでしょうか?
既に勘のいい人ならばお気づきかと思いますが・・
否定をされたくない。
否定を拒否したい。
というのも防衛本能なのです。
しかも、それは先ほどの自分の過去や主張を正当化したいがための自己防衛本能と似ている心理に近いです。
そして、この防衛本能というのは不安や恐怖を経験することによってそこからうけるストレスや痛みを伴う感情を避けるためなのです。
つまり、否定されたくない心理は
・否定をされる中で感じるストレスや痛みを避ける
ためにあるとされているのです。
それはいいでしょう。
無駄な否定をされても仕方ないですから・・しかし、ここで問題なのが問題がある場合の否定です。この否定を避けてしまうとある問題がおこってしまうのです。
それが・・
・否定をする人を否定する事によって問題から目を背ける
こういう現象がおこります。そのため全ての否定を避けてしまうと、ストレスがたまり不安や恐怖を抱えるのならばまだしも、あなたのあなたに関わる人の抱えている問題から目を背けてしまう可能性があがってしまうのです。
つまり・・・
否定をされたくない。
というのは、防衛本能で人間として当たり前の機能ではあるものの、それを全て避けてしまっているとあなたが抱えている問題やあなたの関わる人達の問題を解決しないままになってしまうのです。
だからこそあなたに必要なのは
”否定を気にしすぎない状態”
を作ることです。否定をされるのを避けるのではなくある程度気にしすぎない状態にして、適切なものにだけ対処ができるようになったほうがあなたの人生はよりよくなるはずです。
どうせ否定がなくなることはありませんから。
そこで・・・
否定が気にならなくなる3STEP
について紹介をしていきましょう。と言っても気にしないようにしても結局それは心理学的には無理なことなので、かなり気楽になる感じの言い方でお伝えしていきましょう。
STEP1.Why(なぜ?どうして?何が問題?)
否定をされた時。すごく極端に言えば・・・
「これは否定じゃないんだ!この人に限ってただ単に否定をするなんてありえない!きっと何かあるはずだ!」
という前提にたって否定をしてきた人に「なぜ?どうして?具体的に何が問題?それによってどうなる?」ということを興味津々で聞いてきましょう。
これまでどんなに否定をされたとしても人格否定をされていたとしても関係ありません。
大事なのは興味津々状態で聞く事です。
もう言葉に出してもいいくらいです(笑)
この前提と勢いで聞いていくと本当に根拠と理由があるのならば話してくれるしないのならば逆に追い込まれるのは向こうです。
と言っても最初は難しいと思うので少しずつトーンをあげていくといいです。
STEP2.合理的なら素直に謝罪!それ以外は信じない!
理由を聞いていくと、、、相手の言っている事に対して少しでも理屈や根拠がしっかりしているのならばしっかりと聞いて自分が悪いと思える部分があるのならば謝罪をしましょう。
大事なのは理解をした上で謝罪をする事です。
できるならばそのマイナスを解決・改善しプラスに変えられるとベストですがまずは謝罪からがスタートです。
しかし、、、
問題が理由も根拠もたいしてない場合。
これはタチが悪いですよね。
ただ、実をいうと対した根拠も理由もないことを自ら言葉にするだけで実は相手はバツが悪くなるので人前だと自ら恥ずかしい事をしているだけになります(笑)
でも、もし余裕があるのなら・・
「いやいや、そんな程度の理由や根拠であなたがそんなに否定するわけないじゃないと思うのです!本当の理由教えてください!」
というように先ほどの前提を信じ切ってください。きっとここまで言えば否定してくる人の本当の根拠のある理由を押してくれることはありません(笑)
しかし、相手は追い込まれている感覚を感じ話を終わらせてその場から離れようとするでしょう。
STEP3.あなたの言ってる事は世界で一番正しい!
しかし・・時々そんな中でも滅茶苦茶ヒートアップする人もいます。そうなったらもう超大変で面倒くさい感じがしますよね。
「なんなんだお前はぁ~~~!▲◆●!!!!」というように言葉にならない事をアナタに言ってくる可能性がありますから。
「あぁ・・・面倒くさい。もうこの場から逃げたい。」
と思うかもしれません。
しかし、落ち着いてください。
逃げるのではなく今度はあなたはその否定をしてきた人を完全に肯定をし正に神様のように奉るのです。
「いやぁ~流石です!すいませんでした!僕が間違っていました!あなたの言う通りです!」
きっとやっとわかってくれたか!
という顔をするでしょう。
でも、これで手を休めてはだめです。もっともっと拝み奉りましょう(笑)
「ほんとうに●●さんの言う通り!おっしゃるとおり出来ない部下なんて死んでしまえばいいですよね!殺人罪になったとしてもこの世から消すべきですよね!」
と相手の主張を誇張してまで肯定をするのです。
もう極端というくらい。
これをやると今度は否定をしてきた側は「いやいや、俺のいってることも間違ってるところあるから。」というように落ち着いてきて今度はあなたを肯定するようなことを言ってくることもあるでしょう。
態度が一遍するのです。
これで面倒ならば終わらせればいいし、何度もこれをやると今度はあなたに否定的な言動はかなり減っていくでしょう。
否定を否定しない。
さて、いかがでしたか?この記事では否定されたくないあなたに否定はなくなることはないこと。最終的に気にならなくなり否定さえもあなたの世界から消滅させる方法について紹介しました。
そう・・・
否定に対して否定的な態度(自己防衛)
をするからあなたは余計に否定をされるようになるのです。
しかし、このように否定した意見でさえも肯定的に受け取ることができれば・・・否定を気にする事もなくなるだけでなく最終的に否定なんてあなたの世界から消滅させることができるのです。