「私は、自己肯定感が一切ありません・・・どうやって自己を肯定しようとしてもできないんです。」
という方も時々います。
幼少の頃から両親や学校で誰かから否定される事が当たり前になったのか?それとも何らかのトラウマからそうなったのか?
理由はそれぞれですが、自己肯定感の書籍を読んでもネットで見てやってみても全然できないと悩みますよね?
確かに自己肯定感は自分の人生も周囲にもあまりよくない影響を与えるのはわかっているけどできない。
「そもそも自己肯定感がないんじゃないか!?」
と思われるかもしれません。
しかし、自己肯定感がなくて肯定したくてもできない方はある習慣が身についてしまっているんです。まずはそれをやめることが自己肯定感を上げるキッカケになるので是非参考にしてもらえればと思います。
ただ努力し頑張っている
私達は、幼いころから学校教育で・・はたまたマスメディアなどを通じて「頑張る事」「努力をする事」が重要であるという価値観を植え付けられています。
それは本当に素晴らしい事だと思いますし世界的にも一生懸命働く事が重要とも言われています。
しかし・・ただ頑張る事はやめたほうがいいです。
なぜなら頑張って結果が出た場合ならばいいですが、頑張って結果が出なかった場合。
その人は頑張ったことを評価してもらおうとするからです。しかし、他人もあなたもそうですが評価を明確にできるのは成果が出てからなのです。
もちろん100%成功する。
はありません。でも、少なからず失敗をするにしても成果は出るわけです。ただ頑張る事や努力をする事をせずに「結果」にフォーカスをあてた行動をしてください。
決して頑張る事を目的にはしないほうがいいです。
ただ疲れて脳が混乱し何も考えられないので肯定的な部分を探すこともできなくなります。
何をすべきか?まずは一生懸命頑張って考える余裕もない日々を過ごしているのならばそれをやめましょう。そして一旦落ち着いて結果を出すためには何をするべきなのか?に意識を向けましょう。
決める事はできても断つ事はできない。
多くの人は何かを始めるときに自分にとって都合のいいポジティブな未来を手に入れる事は信じたいのですが、そのメリットに対して何のリスクも取りたくないという心理が働きます。
しかし、何かをするということは何かを断たないといけません。
それは・・・
「時間」の場合もあれば、「人」である場合もあれば、「お金の使い道」もあれば、「自分自身の考え方や思考」である場合もあります。
Aを選ぶことでBを捨てなければならない場合があるのです。断つことができない人であるほど今の自分を変えないままにいい結果が欲しいと思いがちです。
自己肯定ができないと思っている人は自己否定をすることによる「誰かのせいにできる」「自分はダメだと思う」という言い訳ができるというメリットを捨てたくない可能性があります。
それを捨てちゃえば・・・本当に自分が壊れそうな気がしてしまうからです。
自分自身に嘘をつく
嘘はダメなことだ!と多くの人はいますが、私達人間は誰しもが嘘はつきます。自分をよく見せたり・余計な問題がおこらないように人は嘘をつきますが・・・その中で最もついてはいけない嘘。
それが自分自身に嘘をつく事です。
そして、自己肯定ができなかったり自己肯定感がないという人ほど自分自身に嘘をついて生きてきてしまって癖になってしまっている場合が多いです。
自己肯定感が低い人ほど
「自分の強みを認められても信じないわりに、誰かに自分の弱みとなる部分を責められると頑張りを評価してもらおうとする」
という特徴があります。
これが続くと当然ですが、自分の得意なところではなく苦手なところばかりに力を注ぐので自分のやりたいこと・したいことなんてできるわけがないという考えが植え付けられます。
そうなると「本当はこうしたいけどどうせ無理だし。」
となって、今度は「本当はこうしたい」ということを考えても無駄になってしまい自分の意思や主張が消えていくのです。
これが自分自身に嘘をついている感覚になる要因です。
そして弱みを突っ込まれては頑張りを認められようとしてるので自分の弱みを認められてない・・強みを評価されてもうけとれないので事実からも目を背けがちになります。
何をすべきか?まずは自分自身の弱みを素直に受け止める練習をしましょう。ミスをしたら「ミスをした」才能がないと言われたら「その才能はない」というように素直に受け止められるようになりましょう。
自分の弱みをなんとかしようとするのではなく強みにフォーカスをあてて強みを使って解決するのがベストです。そのためにはまずは弱みを認めるところからスタートさせましょう。
ステレオタイプになっている
ステレオタイプとは?多くの人に浸透している固定観念や思い込みの事。その中でも国籍・宗教・性別などの単純化されたイメージの事です。
例えばですよ。
・男ならば〇〇すべきだ!女ならば〇〇すべきだ!
みたいな固定観念はいい例ですよね。
しかし、実際にその〇〇すべきという理由を深掘りしていくとたいした理由がない場合、短絡的な固定観念をもっているということになります。
それがステレオタイプです。
自己肯定ができない人や自己肯定感がない人は、もしかしたらこのステレオタイプの思考になっているかもしれません。
例えば、単なる月の売上を計算して間違えたとしましょう。
その時に「俺はバカだから」というようにすぐに結論に結びつけてしまうのはステレオタイプの代表例です。この思考の癖は衝動的にマイナスな方向に働きやすいのでもう一歩深く考えてみる癖をつけたほうがいいです。
何をすべきか?頭の中で「それはなぜか?根拠を3つ出してみて?」とか「他に考えられる原因3つあげるならば?」というような質問を自分に投げかけてみてください。
ステレオタイプは、結論だけでなく理由や根拠が少ないので単純に数を増やそうとするだけでも改善しやすくなります。
セルフトークをしていない。
セルフトークというのは?一言で言えば自問自答のことです。自己肯定感がない・・自己肯定が出来ないという人達は無理に自分を肯定をしようとします。
でも、当然慣れてなければできません。
これまで通りの習慣通りに自己否定が湧いてきてそれで結論を迎えてしまうのです。自問自答と言うのは・・
・自分で質問を作り
・自分で回答をする
ということ。そこで「本当にそうなのか?」「他には?」という質問をしたらどうでしょうか?自然と回答が出てくるはずです。
このように自分自身と対話ができていない人ほど自己肯定ができない・・・自己肯定感がないというようになる傾向が高いです。
肯定的な視点をもっていない。
自己肯定感がない・・・自己肯定が出来ない人達は、ほとんどの場合物事を肯定的に見る視点が育まれていない傾向が高いです。
そもそも人間はポジティブなニュースよりもネガティブなニュースのほうに目がいく傾向にあるのでそういった情報に触れている人ほど肯定的に見ることは難しいです。
いい事があったら最高
悪い事があったら最悪
という感じになってしまいます。そのため、自己肯定感が低い人は自己否定をする時にしか基本的に誰かを肯定しない傾向が高いです。
「私はダメです・・・でもあなたは・・」
というように。これは相手を肯定するのではなくただ自己否定をしているだけにすぎません。
物事のよい側面を見る習慣をつけてください。1日の間にあったよかったことや新しい事を探すだけでもいいです。自分からではなく1日の間にいいところを探すところからスタートしていきましょう。
同じ行動をし違う結果を求めている
冒頭のほうで自己肯定感がない人や自己肯定出来ない人は「とにかく頑張る」という特徴があると言いました。
これは本当に素晴らしい事です。
頑張らなければ今まで成し遂げられなかったことを成し遂げることはできないのは事実です。
ただ、先進国22か国中最も自己肯定感が低い日本人は、一生懸命頑張るだけでそれ以外の事は「運」に任せてしまっている部分が多いのは統計で証明されています。
これと同じように自己肯定感が低い人というのは「ただただ同じことを一生懸命頑張って努力していて結果は運任せ」にしてしまっている習性があるのです。
これはどういうことか?
「何の学びも変化もうまれず結果につながらない。」
のです。そのため、ただただ努力をして頑張る事だけでは自己肯定感があげるどころか、自己肯定しようにもできないしどんどんなくなっていくのです。
まとめ
僕達人間は習慣の生き物です。しかも、脳の回路を変えることを考えれば・・・20年間習慣化していたものを1日や2日で変えることはそう簡単ではありません。
そのため、いきなり自己肯定感をあげるためには結構ガチなトレーニングをしないと難しいので自力でなんとかするつもりならば・・・
まずは、自己肯定ができなくなる習慣。
これを変えていくところからはじめましょう。日常から意識してやっていれば1カ月もあれば随分軽くなるはずなので是非取り組んでください。