「でも…自分の決断や選択に自信が持てないんです。どうすればいいのでしょうか?」
という質問をたまにいただくのですが、そもそもこの質問自体が自分の選択に自信を持ててないいい例ですが・・このように自分に自信がないと選択に迫られた時。
その選択自体も放棄をしてしまいます。
しかし、この選択を自分ですることだけで自信が得られることをほとんどの人は知りません。
なぜなら、選んで失敗をするか成功するかは別にしても「自分で選択」をすることは自分をコントロールしている感覚が得られるからです。
それによってコントロール欲求が満たされて人生の充実度はあがって結果的に自信にもつながります。
だから・・
「自信がなくても失敗してもいいから選択・決断しましょう!」
と言ってもたぶん失敗したら・・後悔したら・・と考えてしまうのもわかります。私もクライアントさんももともとはそうでしたから。
そこでここでは、実際にコーチとして活動している中で一人でもできるセルフコーチングで使っている選択に自信をもつための8つの方法を紹介していきます。
是非参考にしてください。
あなたが求めているものに目を向ける
もし、あなたが自分の選択に自信をもつことができないのならばまずあなたが考えるべきなのは「自分が何を求め何を避けているのか?」を明確にすることです。
人生は選択の連続。その選択に自信をもつためには「どの方向に向かいたいのか?」を理解する必要があります。
逆に言えば、これがわかってないとその選択に自信なんかもてないはずです。しかし・・求めているものや避けているものがある程度わかってる。
それでも自分の選択に自信がもてないのならば求めているものと避けているものを明確にしていない可能性が高いです。
・いつ?
・どこで?
・誰と?
・どのように?
・なぜ?
・いくら?
・何を感じる?
あなたは目標にたいしてこれらの質問に答える事ができるでしょうか?もし、明確にイメージできていないのであるのならば「目標を達成したとわかる瞬間には何がおこるのか?」という質問に答えてみると出てきやすいです。
そもそもあなたが選べないのは「どこに向かうのかを決めていないから」というのが一番大きいです。
人々の意見を求めても自分で選ぶ
自分の選択に自信が持てなくなると私たち人間は「他の人の意見」を聞こうとします。道に迷った時にその土地を知っている人の意見を聞くことはとてもいい方法です。
しかし、
・自分がどこに向かうのか?(目的地)
・自分が行きたいところに行ってない人(相談相手)
に意見を求めてもその人の意見は話半分で聞くべきです。意見をもとめる場合はここをわかった上で意見を求めて意見を求めても・・・必ず最終的に自分で決めてください。
自分で決めているんだ!という感覚があるほうが後悔も誰かのせいにする確率も下げられるし結果がでる確率も高くなってしまいます。
もし、あなたが誰かのせいにし、ただただ流されて生きていきたいしよい結果がでる確率を下げたいのならばそれで構いません。
しかし、いい決断をしたいのならば誰かに意見を求めても最終的には必ず自分で決めましょう。もし、あなたがそれも難しい。
と思っているのならば、一方の意見があった際に反対の意見を言ってくれる人に意見を求めてみるといいでしょう。
メリット・デメリットリスト
どこに向かっているのか?という目標や問題を明確化をしてもそもそもどちらがその目標や問題解決に近いのか?
はわからないですよね。
そこで、それぞれのメリットとデメリットを考えてリスト化しましょう。そして書き留めたらちょっと休憩してリフレッシュしましょう。
休んだら、達成したい目標や解決したい問題を思い出した上で客観的にどちらの選択が「目標達成や問題解決に近づけるのか?」と自問しながら選んでください。
これは最も典型的な選択の仕方ではありますが非常に効果的です。
両方とれないか考えてみる
それでも、決められない時はありますよね。AとBの選択があってどちらも魅力的に感じる。どちらかを選んだらどちらかを捨てなければならない。
でも、どちらのデメリットも受け取りたくない。
だから人は迷うし自分の選択に自信がもてなくなるわけです。しかし、それはもしかしたら第三案を考慮にいれるキッカケになるかもしれません。
つまり・・・
“それぞれのメリットを享受できないか?”
“それぞれのデメリットを相殺することはできないか?”
という視点で考えてみるのです。そもそも2択しかないという考え自体が間違いではないのか?という前提で考えることによって「これまでは出てこなかった3つ目の最も美味しい選択」があるかもしれないのです。
そのため、先ほどのメリットデメリットリストをもう一度見て第三案をひねり出してみてください。実際、この第三案を考える事によって大体リスクを50%減させるようになりました。
あなたの直観に耳を傾ける
と言っても、何かを選ぶ時に瞬間的に直観で選びましょうということではありません。しかし直観と言うのは本当に迷った時にもっともいい答えを導き出す確率が高いとも言われています。
考えても考えても自分の選択に自信がもてないのならば、自分の直観を信じてください。
やり方は簡単です。考えていることを全て書き留めて自分に自問自答をしてみてください。そして自問自答し終わった後に別のことをしてリフレッシュしてください。
そしてもう一度見直してみましょう。
その時の印象でどちらを選ぶのかを決めるのです。大事なのは「〇月〇日までに決める」ということを先にコミットしておくことです。
選ぶのが難しい選択であるほどこれはとても重要です。うまくいくとAとBの両方のメリットを享受できるような選択ができるようになるかもしれません。
自分の状態が安定しているかを確認しましょう。
あなたがメンタルがやられている時、睡眠不足で体がボロボロの状態になっている時。このように心身の体調が悪い時には当然自分の選択に自信なんてもてるわけがありません。
逆に体調が悪いのに勢いで選択をする人がいますが、それは「もうどうなってもいいや!」と投げ出しているだけでしかなくほぼ後悔する選択をします。
それと一緒で選択をするときには心身ともに安定している時にしましょう。
頭がぐっちゃぐちゃで混乱している状態。不快感から抜け出すために投げやりになっている状態。体調悪くて何も考えたくない状態。
そんな状態に大きな選択は絶対にしないでください。それはあなたの人生を後になって蝕む羽目になります。
そうではなく体調を戻し精神状態を安定させて気分がいい時に選ぶようにしましょう。
自信・自己肯定感を高める
自分自身を信頼することに力を注いでください。そのためのトレーニングを私達はやっているのですが、自分で選択をすることによって自己肯定感をあげて自信がついてくる。
という話をしているように、逆に自分を信じてあげることによって自分の選択を信じる力もあがります。
自分自身を信じる力を高めるための一つの方法が、「自分に対して優しく語り掛ける」というものです。
これは北カリフォルニアの心理療法士のシンシアウォールの著書「 信頼する勇気:深く永続的な関係を築くためのガイド」で 紹介されている方法ですが非常に効果があります。
「いかんいかんどっちか決めなきゃ!」と自分に声掛けをするのではなく「確かに迷うよね・・・でもどっちかって言われたら今はどちらが何点なのかな?」というように優しく声をかけてあげてください。
これが自分を信じる事につながって結果的にいい選択ができるようになるでしょう。
とにかく練習して習慣化する事が大事!
とここまで、自分の選択に自信がもてないあなたが自信をもてるようにするための方法について紹介をしてきました。
最後に:選択する練習をしよう!
それは、あなたにとってどちらのほうが向かいたい方向に向かえるのか?が大事なのであって誰かにどう思われるかは関係ありません。
しかし、それでも迷うのが人間でもあります。
でも、だからといっていつまでも自分の選択に自信をもてず一歩も進まないのはただただ流されて生きてしまうだけ。
そのため今それもできないのであるのならば、日常の小さなところからでもいいので自分の選択に自信をもつために選択をする練習をしてください。
結局のところこれも習慣化です。
私ももともとは周りに流されて生きていましたが、「どの道を使って出勤するか?」というところから、「あえて断ってみる週間」などを作って練習をしてきました。
自分の選択に自信がなくても選択をしてみたこともあります。大事なのはその選択が正しいかどうか?よりも自分の人生を自分でコントロールしているという感覚なので自信がなくても自分で決める!ということをやるだけでも随分練習になるはずなのでやってみてください。