新婚夫婦にとってまず最初に共に乗り越える部分は、お金のやりくりになります。
共に生活をしていくわけですから、いかに互いにお金を管理していくのかはとても重要です。
ここを無視すると現実的に共に生きていく上で大きな問題を引き起こすことになりかねません。
更に言えば、生活費だけ捻出できれば!という考えの新婚夫婦だと、共に遊びに行ったり時間を作る余裕もなくなり夫婦関係は悪くなる可能性さえあるのです。
2021年のFidelityInvestments Couples&Money Studyによると、夫婦間で共に生活をするためには管理不能な債務を回避して、早期に退職のための資産を残すことが大事だとされています。
そこでここでは新婚夫婦が一生涯共に不安なく生きていくための助けとなる6つの方法をステップバイステップで紹介していきましょう。
まずは目標を決めていきましょう。
まず最初にすべきことは、夫婦の間で目標を持つことです。
マイホームが欲しいとか世界一周旅行をするとか、田舎でのんびりと暮らす・・・などなど自分たちの将来について考えて経済的な目標を設定しましょう。
ただ、この目標は必ず実現しなければならないものとして考える必要はなくて、大事なことは「指針」を作ることです。
それができたら貯蓄・資産運用を考えていきましょう。
例えばPaypayだと現在は年利4%くらいは増えるので銀行口座に〇割いれてPaupayに〇割というように目標を作ったら、そこに向かうための毎月の目標を作っていきます。
一般的には収入の15%を将来のために残ることがオススメされています。
なので、できるならば・・・
- 長期目標(10年以上)
- 中期目標(1年以上)
- 短期目標(1カ月以上)
とわけて目標を決めるといいでしょう。
子供を産むかどうか?などによってプランは変わってきますし、リスクが大きそうならばリスクに対しての解決策まで決めておくといいです。
余計な不安を感じない新婚生活を送るためにもここはしっかりと作っておきましょう。
ただ、注意が必要なのはすぐに必ず設定した目標の通りにしなければならないというようにしないでください。
もし、副業をしたり本格的な資産運用を考えているのならば投資の基本から学び練習する期間も考慮にいれておきましょう。
まずは目標(フラグ)をたててそのためにまず何をするのか?から実行しながら考えていく姿勢でいきます。
目標は互いの目標と夫婦間の目標を分けて考えてください。目標は“互いが納得するもの”にすべきです。
強制や強要のないようにオープンな場を作って設定していきましょう。
整理をする
一人の場合ならば自分が管理だけしていればいいのですが、夫婦になるとあらゆる要素が出てくるので、実際に新婚で一緒に住み始めるとあらゆる出費があることに驚くはずです。
そのため、まずは出費の種類をカテゴライズして考えていきましょう。
下記の図を参考にしてそれぞれ出費を整理してください。
上手にやりくりしている人は銀行口座を分けたりしています。
家庭のキャッシュフローを確認して予算を守れていることを一目で確認できるのでオススメです。
まずは整理整頓をして把握しやすくしておきましょう。
オススメされている節約比率は、必要経費50%・貯蓄15%・短期節約5%にわけることです。
税金・補助金を計算しましょう
お金のやりくりは共働きか?片方が働くのか?によって変わってきますが、結婚をしたら扶養にはいるので計算がズレてしまいます。
そのため源泉徴収を確認し税金などを計算しましょう。
副業や資産運用をしているのならば、税金も免除されるのでそういったものを利用ができそうかを確認してください。
(副業は赤字で計上し節税も可能です。)
他にも補助金や助成金なども利用可能かも考慮にいれましょう。
例えば、田舎に引っ越せば補助金がもらえたりしますのでリスクヘッジとしても考えることが可能です。
お金に関しては知識が重要になってきますので、情報を仕入れるクセはつけておいたほうがいいです。
現代は検索をすればすぐに出てくると思うので一緒に調べてみてください。
結婚生活での金銭的な余裕は精神的な余裕につながり、それは結果的に“良好な夫婦関係を築くこと”につながります。
最も重要なものを決めます。
まず互いの将来のために重要なものを見極めていきましょう。
その中で最も典型的に重要とされるのが保険です。
必要となる保険などを確認して将来のための重要な支出について確認しておきましょう。
- 生命保険:日本は保険が充実な国なのであまり考えなくてもいいかもしれませんが遺伝的に癌が多い、生活リズムが不安定などの場合は生命保険にはいっておくのもいいです。個人的には積立型の保険はオススメしません。
- 傷害保険:単純に事故やケガに対する保険ですが、これも不安ならば加入しておいてもいいかもしれません。
その他にも火災保険やありとあらゆる保険があります。
起こりうる未来の不安を解消できる保険を決めて加入すべきものややめるべきものを分け、保険の受取人もしっかりと確認しあってください。
ちなみに積立型の保険は比較的プラスにならないのでETH(イーサ)などの資産運用に回した方が利回りいいのでご自身で勉強する事をオススメします。
ランニングコスト(生活費)を計算します。
月々必ずかなる費用を計算していきましょう。
ガス・水道・電気・携帯代・ネット回線・NetFlix・YouTubeプレミアムなど毎月必ずかかる費用を計算していきます。
月々必ず必要な出費は、印象は薄いのですが積み重ねる事によってどんどん出費が大きくなってしまうので削れるものは削る。
安くする方法があるのならば安くしてください。
- 携帯を格安SIMに変える
- 携帯会社で電話を申し込む
- 電気代が安くなる電化製品を選ぶ
などなどできる事は結構あります。
あとマイホームが欲しくて不動産を買いたいのならばローン計画から出口戦略(手放さなければならなくなった時の戦略)まで決めておきましょう。
残りを計算していきます。
さて、ランニングがわかればある程度の毎月の残高がわかるはずです。これらのお金をわけていきましょう。
- 貯金・資産運用
- それぞれの小遣い
- 一緒に遊ぶお金
- イベント用の貯金
というようにわけていくことによって収入に合わせて支出を決めていきます。
もし、貯金や資産運用ができないのならば、いかに削るのかを考えてください。
ただ注意が必要なのは「我慢をする」ようにならない事です。
例えば旦那さんの趣味がゴルフならば、コースに回る回数を減らし、打ちっぱなしを増やすなどそれぞれができる提案を考えていきましょう。
ゼロにするという考えは絶対にもたないようにしてください。
特に夫婦で遊びに行くお金は、互いの関係を維持するための経費なので、これがなくなるとコミュニケーションが減り家族として成り立たなくなってしまいます。
改善を繰り返しましょう。
ある程度計画を立てたらその計画がストレスなく実行できるかどうかをテストをして改善をしていきましょう。
いきなり最初から計画通りに完璧にしようとしないでください。
大事なのは柔軟性です。
子供が産まれたら・・コロナみたいな事がおこったら・・夫婦関係はすべてが最初の計画通りにいくわけではないし、予想外の事もおこります。
そのためチェックして改善。
環境変化によってまた計画を作る
ということをしていってください。
目標だって変わることもありますから、定期的にお金について議論をしましょう。
コミュニケーションをとることによって関係を深めることもできるので定期的にシェアをしていくといいですね。
二人ともが家庭に対して考える機会にもなりますので是非やってください。
最後に
新婚夫婦にとってお金の話し合いは簡単ではないかもしれません。
特に日本人はお金の話はあまりしない傾向があるので、話さないが故に解決できる問題も未解決のままになることがよくあります。
そうなってしまうと関係が悪化してしまいます・・。
そうなるくらいならば、お金の問題に共に取り組むことによって、共に人生を歩む感覚を得た方が絶対に信頼関係は深まるし、居心地のよい家庭を作ることもできます。
互いに協力し合える部分は協力することもできるようになるので、新婚だからこそ!やっておくことをオススメします。