共依存の親は子供に対して不健全な愛着を持っていて、子供の人生のあらゆる側面でコントロールをしようとしてしまいます。
特にアダルトチルドレンの親は、幼少期に自分のニーズが満たされていません。
そして、
機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは、両親の子育ての仕方で育ってきたため彼らの育て方を参照してしまっているんです。
その結果、
・子供との境界線が曖昧で
・干渉してはいけない部分を干渉をしたり
・放置してはいけない部分を放置したり
してしまい結果的に支配的な親子関係になり共依存関係を構築してしまうのです。
それによって、
・親は支配する子供がいないと生きていけない状態
・子供は支配してもらわないと生きていけない状態
を作ってしまうのです。
例えば、よくあるのが子供をコントロールしようとあらゆる手を尽くし、子供の自意識と自信を弱めて、親への依存を高めてしまう行動をしてしまいます。
この行動の根本的な動機は親自身の不安にあります。
アダルトチルドレンの人は人間関係が親密になるほどに、沢山の不安を抱えることになります。
その不安が
・子供の決定
・子供の行動
・子供の思考
に疑問を抱かせてしまうのです。
コントロール下においていないと、不安に押しつぶされそうになるのでコントロールをしようとしてしまうのです。
過度に子供にフォーカスをあて互いに依存をしていくのです。
しかし、子供が思春期を超えて大人になる過程で自我に目覚め始め反発をし始めると親は見捨てられたと感じより子供に制限を持たせる行動を起こしてしまう可能性さえあるのです。
共依存の親が子供に与える影響
残念な事に親は親密でありたいと思うのですが、その関係が息苦しく窮屈になってしまっていることに気づきません。
そして、その子育てが成人になった時に不健全な人間関係を構築してしまって共依存をまた繰り返す・・・。
または子供が親元を悪い意味で離れる事にもなりかねません。
親子関係は最悪になってしまいます。
しかし、
それ以上に問題なのがお子さんの人生です。
アダルトチルドレンの親がお子さんと共依存関係を築いてしまうと、生活のあらゆる場面でコントロールしようとしてしまいます。
そのため、お子さんが成人になるまでの間にいい人に出会い健全な人間関係を学べればいいのですが、そうならなかった場合。
・お子さんの個性がなくなり
・お子さんそのものが共依存関係を築き
・人間関係のあらゆる争いに巻き込まれ
・生きにくい人生を生きることになる
可能性がかなりあがってしまいます。
家から出られなくなったり、恋愛ではモラハラやDVなどを引き起こして、またその子供に共依存関係で育てるというループになってしまいかねません。
そのため、アダルトチルドレンの方はお子さんと共依存関係を築かないようにするために注意を払った方がいいです。
アダルトチルドレンが共依存関係を築く5つの症状
では、具体的にアダルトチルドレンの方が子育ての際にやってしまいがちは5つの共依存になってしまう症状を紹介しておきます。
何をすればいい子供に育つのか?
を考えるよりもやってはいけないことを知る事のほうが子育ては大事です。あなたのお子さんは余計なことをしなければ十分育ってくれるはずです。
1.コントロールされ支配をする
アダルトチルドレンの親は、そもそも問題を回避する癖があるので子供にも同じように問題を回避させようとします。
そのため、子供に問題から逃がそうとし問題から目を背けさせようとしてしまいます。
しかし、これが共依存関係になると・・・
・親の意思決定通り
・自分のニーズを満たすため
・あらゆる細かいことまで
コントロールし支配をしようとします。
アダルトチルドレンの人は、極端に支配される側と支配する側のどとらかのポジションを取りがちですが親になるとコントロールするほうのポジションをとろうとしやすいです。
・通う学校
・選択する職業
・結婚相手
・子供の育て方
・どこに住むか
本人が決めるべき事を代わりに決めることによってつながりを感じるのです。
そしてこれは子供が大人になるのに悪影響を及ぼし精神的な成長を阻害することになってしまい同じように、
・支配する側
・支配される側
に周り人との信頼関係を構築できなくなってしまうのです。
2.決断を下せない
先ほども言いましたが、アダルトチルドレンの方は、そもそも自分の人生の中でおこる問題を解決するため。
自分が何かを成し遂げるための決断を下すことができません。
その代わり、
人の人生に関しては口を出してしまいます。
そのため、子供の自意識を阻害してしまうので決断をすることができなくなります。
決断は、
・やりたいことを決めて
・弊害になるものを断つ事
をセットで行う必要があります。
そのため、もともと決断そのものをすることが人は難しいのですが共依存の親の元で育つ子供は小さな決断さえもできなくなります。
例えば、
・家を出て一人暮らしをする
・夢や目標を追いかける
など決断を防ごうとします。
本来はこれはいいことです。
自分の意思で何かを決めて断とうとしているわけですから・・・・それでも子供をコントロールをし続ければ、下手すれば子供との縁さえ切られる可能性もあるのです。
当然です。
子供のニーズではなく親のニーズで思い通りに動かそうとしているわけですから。
でも、それよりも恐ろしいのは親のいうことを聞き続けて決断できない子供です。
自分らしい人生を生きることも、現実を生きる上でも必要な能力を磨く機会を失ってしまうのです。
3.情報操作をする
共依存の親は、子供をコントロールをするためにあらゆる方法を使います。
主な方法は、いうことをきかせようとするのですが、これはいつまでも通用しません。
そういう時。
アダルトチルドレンの人はコントロールができなくなるためあらゆる手法を使おうとします。
それが、
共依存を加速させる方法をやってしまいます。
本来、コミュニケーションをとり互いの意思を尊重してベストな答えを導き出すのですがアダルトチルドレンはそれが苦手です。
そのため、こんな方法を使います。
・受動的な攻撃
・沈黙・無視
・お金・愛・時間を与えない
・罪悪感を感じさせる援助
・責める
・皮肉
・批判
・人格否定
・他者と比較
などなど、もしこれらの言動をしてしまったら共依存関係にもっていっていることに気付いてください。
酷くなるほど関係は悪化します。
4.被害者意識
アダルトチルドレンの人は自罰的なわりに物事に対して責任をとろうとはしません。
つまり、
「私が悪いの…私がいなければいいのに。私みたいなのは生きてる価値がない。」
という割に
「責任?知らんし。」
と言葉にするかどうかは別にしてもこういう行動をしてしまいます。
これが酷くなるとどうなるか?
そう・・・常に被害者意識になるのです。
共依存の親や自分が正しいと信じており、自分が間違っていると認めたら自尊心をうしなってしまいます。
自分で自分を罰するのはいいのですが、誰かの間違いだと言われるとコントロールできなくなるので被害者になるのです。
謝るにしてもそれは相手が罪悪感を感じるような方向にもっていきます。
「あなたがこんなひどいことを言ったから、やてしまったの。」
という感じになるのです。
自分は常に被害者で犠牲者であるという表現方法をしてしまいより機能不全関係になってしまいかねません。
5.相手の承認を必要とする
アダルトチルドレンの人達は、自分で何かを決断することができないため、誰かの承認がなくては選択をすることができにくいという特徴があります。
そうやって親に育てられたからです。
そして、アダルトチルドレンの方が共依存の親になると、
・褒めるのをやめたり
・誉め言葉を浴びさせたり
して子供を混乱させてしまいます。
子供をコントロールするために褒めているので中身もないしいうことをきかなくなると褒めないというようなことをしてしまうのです。
これを繰り返すと・・
子供はとにかく褒められよう。
喜ばせようとします。
つまりとにかく承認を欲しがるようになるのです。
確かに子供には承認が必要です。
それを求めるのは普通の事です。
しかし、共依存の親の場合は、「いうことをきいたとき」「親にとっていい子だったとき」という条件付きで行われるので褒めている内容がない。
そのため、
子供はとにかく中見なくても褒められよう。
としてしまうのです。
・努力をすること
・努力の仕方を工夫すること
・試行錯誤して諦めない事
そういった内容を褒めていればいいのですが、中身のない褒めるをするとズルをしてもいいと思わせてしまうのです。
そしてこれは、学校、仕事、恋愛、人間関係でズルをしてでも承認を得ようとしてしまうようになってしまうのです。
そして・・・
彼らもそんな不健全な承認を誰かにし始めてしまうのです。
どうすれば共依存関係をなくせる?
もし、あなたがアダルトチルドレンで親として子育てをしているのならば、この記事は非常に参考になるはずです。
「でも、もうやってしまっている。」
という場合でも大丈夫です。
子育てで最も大事なことは、これをすれば子供のためになるというものはありません。
大事なことは
してはいけないことをやらない事。
のほうが大事です。
そのためこの記事は保存をして何度も読み直していただけたら嬉しいです。
そしてやめながらやってほしい事があります。
それは子供との関係の修復。
または良好な関係の構築。
です。
そのためにあなたにできることはたった1つしかありません。
あなたがアダルトチルドレンを克服すること。
これが最も重要です。
共依存関係になってしまうと関係を断ったほうがいい事もあるかもしれませんし、断たれる可能性もありますが焦らずにまずは自分自身に集中することをおすすめします。
もし、あなたがアダルトチルドレンで共依存関係になるのが怖いのならば、コチラの〇〇〇〇の記事をご覧ください。
また、私達はアダルトチルドレンを克服するためのカウンセリングなども行っているので興味があればコチラも参考にしてください。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。