こんにちは、日本メンタルコンサルティング協会のジーニです。
今日は、モラルハラスメントに関してこんな質問をいただきました。
「いじめとモラハラって一緒のように見えるのですがどう思われますか?」
と。
確かに思いますよね。
大人になっても、無視、悪口、仲間外れなどありますから子供の世界と結局一緒じゃないか?と思いますよね。
そうなると、モラハラといじめと似ている。
と言えるのです。
しかし、違う部分もありますのでここではもっとわかりやすくいじめとモラハラの違いについて解説をしていきます。
いじめとは?
いじめとは、一人または集団で特定の相手に対して暴力をふるったり、仲間外れにしたり、集団による無視などを繰り返して長期にわたって相手に精神的・肉体的な苦痛を与える行為です。
文部科学省によると、これらの行為を児童生徒が対象の場合に「いじめ」となるのです。
つまり、いじめというのは
・強要や強制
・暴言
・暴力
・仲間外れ
・無視
などなどを子供にする行為のことを言います。
子供の場合、基本的に逃げたり引っ越したりするなど、環境を選ぶ自由がないところがきついので社会的な問題になっているのだと思います。
でも、大人になってもいじめの行為というのはなくなることはありません。
モラルハラスメントとは?
モラルハラスメント(通称モラハラ)は、先ほどのいじめの中でも
・暴力
の部分がぬけているところが特徴です。
つまり、肉体的な攻撃よりも精神的な攻撃に特化していて、確かにいじめと似た部分があります。
つまり、モラハラというのは・・・
「大人の世界の暴力のない精神的な攻撃」
なのです。
しかし、このモラルハラスメントはどうしても軽視されがちです。
なぜか?
モラハラはいじめと言い切れない2つの理由。
それは、正に子供の世界と違って大人にはコミュニティーを変えたり転職をしたりなど環境をえらぶ自由があるからです。
「この職場の空気が悪すぎる。自分には耐えられないな・・・やめよう。」
という選択肢は大人にはありますよね。
そしてもひとつ。
そもそも、精神的な攻撃の場合は「される側」の捉え方に依存をしてしまう部分もあるからなのです。
たとえば、
「お前って本当にバカだな。」
と言われたらそれを
①バカにされて存在価値がないと捉える人
②仲良くなっていってる合図だなと捉える人
③語彙力なさすぎと捉える人
がいるのです。
当然、①だととらえた人はこの行為をモラルハラスメントと捉えてしまいます。
そのため「モラハラ=いじめ」というのが現実的に考えて必ずしも一緒とはどうしても言えない部分もあるのです。
大人なんだから・・・自分のことは自分でなんとかしようよ!
となってしまいますから。
逃げる選択肢をその手につかむ。
この記事を読んでいるあなたは、そもそもモラハラといじめって一緒じゃないの?と思ったからだと思います。
確かに、モラハラをする人もいじめをする人も動機としてはどちらも一緒だしやってることも非常に酷似していますよね。
しかし、この記事で私が伝えたかったこと。
それは、流石に暴力までいくと肉体的な苦痛があるので対処は難しくなるけどモラルハラスメントならば対処は可能である。
ということです。
そのためには、まずは
・逃げ道の確保をした上で
・捉え方を変えて色んな対処法を試す。
のが一番いいです。
まずは、自分自身の心の安全地帯をつくることが大事です。
お子さんの場合は両親に話してなんとしても逃げ道を最初に確保してあげるところから始めてください。
「最悪、ダメだったら引っ越してもいいからね。」
と言ってあげるだけで、向き合いチャレンジしようという気持ちはわいてきやすくなりますよ。