私たちの人生の大半の出来事は思い込みによって出来ていると言っても過言ではありません。
特に人間関係の争い。
目標を達成できない。
解決できない問題がある。
これらは思い込みによってうまれている可能性があるのです。
つまり、余計な思い込みをなくせば・・
よりよい人間関係ができ、そもそも問題じゃないところを問題だと捉えなくてもよくなり人生の無駄なコストをけ削ることができるようになります。
しかし、この思い込みは非常に根深い。
そこでこの記事では、そんな根深い思い込みをなくすことができる5つの方法を紹介していきます。
思い込みの原因は何か?
と、そもそも私たちはなぜ思い込みをもってしまうのでしょうか?
その最大の要因が「仮定」です。
つまり、まだ確定していない中で自分で仮定を作ることが原因です。しかし、これは生きていく上で必要な能力でもあります。
・旅行に行くとき渋滞する場所を仮定する
・チャレンジする際にリスクを仮定する
・3か月後の生活を仮定する
これらは確かに生存するために必要な能力です。
しかし、この仮定を
・他人の言葉
・他人の行動
・他人の動機
ですると間違うリスクが格段にあがります。
何かを誰かから学ぶ上でも、チームワークでも、恋愛でも夫婦でもこの仮定をすることで勘違いを生み出すのです。
なぜなら、
人はそれぞれ生まれや育ちや価値観が違うからです。
そして、そこまでも仮定をするのが人間です。
・動機
・性別や年齢、スキルや能力
・与えらてる情報
・情報の理解度
・目標
私たちは皆、これらでさえも無意識に思い込むのです。
そのため、大事なのは常に「自分は思い込んでいるのではないか?」ということを大前提にチェックする習慣をもつことです。
1.仮定するのではなく質問する
思い込みが激しい人ほど、自分が知っていると思っていることに基づいて決定を下しがちです。
「私は●●のことを知っている。」
という人は非常に危険です。
既に仮定をずらせなくなっています。
大体、そういうことを言う人ほど相手の事を「知ろうとしていない」のです。
人は変わりますし変化をします。
そのため常に「知らない」ことを前提にして情報を得るために質問をしてください。
特に以下のような質問が効果的です。
・オウム返し:●●で●●だから●●と思ったんですね。
・理由:それはなぜですか?3つ理由があるなら?
・目的:なんのため?どうなりますか?
・具体:たとえばどういうことですか?
・今言ったことを一言で言うとしたら?
・私たちの目的は何か?
・あなたはこの話を聞いてどう捉えた?
このように、あなたが相手に何かを伝えた時も相手の話をきくときもこれらの質問を活用して「知らない」を「知る」に変えていきましょう。
仮定で判断をしなくてもよくなります。
余計な悪意をとらなくてもよくなります。
2.反応せずに応える
もし、あなたが相手と話していて悪口や文句を言ってきたはめようとしたり、足を引っ張るようなことを言って来そうな場合。
または緊張をしてしまってる場合。
警戒心があがりますよね。
胸が締め付けられ脈拍が早くなり、焦りって物事を判断をし行動をします。
でも、すぐに結論をだし行動をしないでください。
そうではなく、一旦心を落ち着変えるために自分の反応に意識を向けるのです。
そして警戒心や緊張感がある場合。
深呼吸などをして、通常通りの落ち着いた状態を作ってから発言をしたり質問をしてください。
モチベーションスピーカーのサラ・ウェストブルックは
「怒りなどの不快感情をもったままコミュニケーションをとると会話の本来の目的を見失い感情に振り回された状態と、深呼吸をして心を落ち着かせ目的を思い出して相手を尊重することに力を注いだ場合とは、会話の結果が大きく変わります。」
とおっしゃっています。感情ではなく価値観に基づいて対応できるように感情的に反応をせずに相手とのコミュニケーションをとれるようになりましょう。
3.前向きな意図で見る
私たち人間は生物的に「ネガティブものに反応」をするように出来ています。
・芸能人の浮気
・インフルエンサーの失態
・炎上
という自分の人生に全く関係のないものでもネガティブなものに反応をしてしまうように、人というのは人の善意よりも「悪意」を受け取ります。
でも世の中そんな悪意をもってる人はそういません。
あなたと違う価値観や考え方や目標をもっていますが、基本的に人は善意をもってます。
だから、悪意を仮定する前に質問をしてほしのです。
もし、あなたがそれもどうしても仮定をしてしまうのならば「肯定的」に変換してください。
たとえば・・・
・この人は私のことをわかってくれない。
=なんか余裕がないのかも?
・やる気がない。
=調子悪いのかな?
・この人は自分を騙そうとする詐欺師
=何が問題かわかってないだけかも?
ポイントは語尾を断定的な言葉にするのではなく疑問形にすることです。これにすることによって「いいや違う!こいつは悪意がある!」という心理的な反発がなくなります。
4.関係者にオープンにする
もし、あなたが変な思い込みをしたり思い込みをされたりしたくないのならば、そしてそれによって余計な人間関係の争いを避けたいのなら・・
起こったとしても関係を回復させたいのならば、一番いい方法が関係者全員を巻き込むことです。
つまり、オープンなコミュニティーにするんです。
これを作っておくと、思い込みが違っている場合に周囲が修復をしてくれるようになります。
「あぁ、Aさんのあの言葉はやる気がないのではなくてね・・」
というように修復してくれます。
実際、夫婦でも友人をシェアしあうとそれだけで浮気の確率や離婚確率が減るのは正にオープンなコミュニティーを作っているからです。
組織やチームでも一緒です。
また、組織の場合は
・目的・役割・期待を明確にする
・権限と責任をはっきりさせる
ここらへんも同時に行うとなお効果的です。
5.期待から事実確認に
期待というのは、所詮は将来についての仮定です。
多くの人間関係の争いは
・思い込み:相手に対する期待
・現実:期待と異なった事実
によっておこっています。
「きっとこの人ならばこうしてくれるだろう。」
というのは思い込みであり、勝手に期待して勝手に期待通りじゃないと怒られたらたまったものではありません。
この思い込みをなくすには、期待を事実をちゃんとチェックできるようにしたほうがいいです。
・相手の状況を想定する癖をつける
・期待の中に失敗も含めて考える
・そのうえで相手を信じて頼る
・事実にフォーカスをあてる
・質問をして相手の状況を聞く
期待をしたのならば、その期待がすぐに現実になるという考え方をするのではなく現実になる過程をチェックしましょう。
これを行うだけで・・
・あなたと相手の違いや強みがわかって
・うまくいかない原因を明らかにでき
・新たなアイディアの発見もでき
・関係も良好になる。
のです。
無駄な衝突をしなくてもよくなりますので期待をしたら、その期待に向かうためのチェックを定期的に行いましょう。
あなたの思ったように相手は動きませんから少しずつ合わせてくのがベストです。
思い込み=カロリー削減
この記事では、思い込みをなくすための5つの方法について紹介をしてきましたがいかがでしたか?
どれも有効な方法です。
なので是非少しずつでも習慣化してください。
1回方法を知ったからと言ってできるものではありませんからね。
なぜなら、そもそも人間の思い込みというのは
「脳のカロリーを減らすため」
に行っているものです。
私たち人間の脳はナマケモノなんです。
だから、
「この人は悪人だ。近寄らないでおこう。」
と決めつけたほうが楽なんです。
しかし、あなたがチームメンバーで結果を出したかったり大切な人との関係をもっと大切にしたいと思っているのならば、、、
この習性が邪魔になってしまいます。
そのため、日々少しずつ思い込みをなくす習慣をつけるために何度も練習をしてください。