「思いやりが大事だ!」ということをよく人は言いますよね。きっとあなたもこれまで誰かに思いやりを持って生きてきたと思います。
しかし、誰かに気をつかったり遠慮したり、思いやりの行動をするような人であるほど・・最も思いやりをもたなければいけない人に対する思いやりを忘れてしまいます。
それは・・自分自身です。
つまり、自分への思いやりをもてていないのです。自分のことだからいいや!と思って自分に対する思いやりなんて無視してしまうかもしれませんが・・・
実はそれは非常に危険です。
なぜなら自分に対して思いやりをもてないとストレスもたまりやすく自己肯定感も低下し自己不信に陥ってしまいやりたいと思った事も行動できずすぐに諦めてしまい何も成し遂げることができなくなる可能性があります。
いや、それならばまだいいでしょう。
それよりも問題なのはあなたが誰かに思いやりを持とうと生きてきたかもしれませんが、「自分のことを大切にできない」ので本当の意味で誰かを大切にすることも難しくなるのです。
その結果・・誰にも愛されず裏切られたりしやすくなってしまいます。そうならないためには「自己寛容(自分自身に寛容になる)」に必要があるのです。
そこでここでは心理学的にも効果があると言われている自分の思いやりに必要な自己寛容のスキルについて紹介をしていきます。
是非ただ読むだけで満足するのではなく実践してください。
STEP1.罪悪感を認めよう!
誰かに迷惑をかけたり傷つけたり・・はたまた損害を与えたりした事。そして、誰かの期待に応えられなかった事など。そういった時に人は罪悪感を感じるものです。
確かに罪悪感を感じるのは普通の事です。
もちろん、中には罪悪感を感じる必要がない場合もありますが・・・それが本当に罪悪感を感じた方がいい事の場合。難しいのがその罪悪感を認めることができないことです。
ここを認められないと自分に対して優しくする事ができなくなってしまいます。結局いつまでも認めない状態であるほど緊張と不安を感じ罪悪感をどんどん重く抱えてしまいます。
潜在的に。
そのため、まずはこれは大前提としておいてください。もちろんすべてに罪悪感を感じる必要はありません。そうではなく「自分のこの行動」「自分のこの考え方」「自分のこういった特徴」によって罪悪感を感じているというようにすると無駄なところに罪悪感を感じなくなるはずです。
STEP2.「感じている」という言葉に変える。
罪悪感を感じると「私は罪を犯した。」「私は人として価値がない。」「私は社会的に悪である。」というように断言調の言葉を使うようになります。
しかし、この言葉の使い方は罪悪感を増し押しつぶされそうにになってしまうだけで何も行動も改善もできません。
そうではなく「・・・と私は感じている。」
という言葉を使うようにしましょう。「考えちゃダメだ。」と頭で呪文を唱えても、全く効果がないことは脳科学でも証明されています。心理学でいうところのカリギュラ効果により余計に罪悪感を感じてしまいます。
そして永続的に罪悪感をただただ感じ続けてしまうのです。そうではなくその感情を一時的なものにするために自分の感情を客観的に言葉にするようにしましょう。
STEP3.謝りましょう。
もし、あなたが傷つけたかもしれない人や実害を与えた人がいるのならば・・そして罪悪感を感じているのならば、まずはその人に謝りましょう。
本人と会う事ができないのならばイメージでもいいです。
ここではただ「ごめんなさい・すいません」というのではなく「〇〇をしたことによって△△にしてしまいごめんなさい。」というように具体的に伝えるようにしてください。
その結果許されなくてもいいです。
そもそも許されるか?許されないかは相手次第。
許してもらわないと罪悪感が消えないとなれば、あなたはただただ苦しくなるだけです。それならば、自分が納得できる謝罪をするのがまず大前提として重要です。
STEP4.最善を尽くした事を思い出す
人は誰だって失敗やミスをします・・・その時々で自分が大事だと思っていた事や自分なりに精一杯頑張っていたはずです。
それが誰かに迷惑をかけたり失敗をすることもある。
もちろん内容にもよりますが、あなたはあなたなりに最善を尽くした結果・正しいことだと思っていることをした結果。罪悪感を感じてしまうことをしてしまったわけです。
でも、あなたはあなたなりに最善を尽くした。
わけなので、それを思い出してください。誰だって間違うことはあれど自分の為、自分の身近な人の為、家族の為、社会の為にあなたなりに最善を尽くしたはずです。
それを思い出してみてほしいのです。
ただ知識や経験が乏しかったり弱みにフォーカスしてしまって罪悪感を感じることをしてしまったわけなので、まずは当時の自分は自分なりに最善を尽くした事だけは認めてあげてください。
STEP5.過ちから学ぶ
罪悪感を感じた・・・だから誠心誠意謝罪をして相手に尽くす。みたいなことをやる必要はありません。
罪悪感を消すためにはその出来事から学ぶ。
そして実践をし成長をし罪悪感の原因となった出来事から学び誰かのために活用しましょう。罪悪感そのものがゼロになることはありません。
しかし、同じ事はもうおこさないようにするプロセスをすることはそれだけで罪悪感を軽減してくれます。
罪悪感のもととなったあなたの行動からくるスキルを身に着けたり習慣をつけたり、価値観を変えることによって再発を防ぐ方法を考えましょう。
STEP6.許す事で得られるメリットを考える
自分を許すことは他の誰かを許すよりも難しいと感じる場合もあるかもしれません。それはそれで全然正常ですし誰かを許さないよりも自分を許さないほうがいいと思っているのかもしれません・・・
しかし、自分が許せないと他人も許しにくくなるのも事実です。
でも、あえてここで許す事によってあなたに得られるメリットを考えましょう
許すとどうなるか?許したら自分は何をするのか?それによってどんなメリットがあるのか?というように自問自答しメリットを探して忍耐強く自分に対して優しくしてあげてください。
STEP7.誰かを許すかのように自分を許す
あなたも完璧な人間でない事を許してあげましょう。あなたは他の人と同じ人間であり、大きいか小さいかは人それぞれですが失敗やミスはするのです。
つまり・・・あなたは同じ人間なのです。
そんなミスや失敗を犯したあなたを誰かを許してあげるように許してあげましょう。それは知識が足りなかったのか?経験が足りなかったのか?スキルが足りなかったのか?わかりませんが、もう二度と同じ過ちを犯さなければいいのです。
強くないことを許してあげましょう。そしてよりよくなる事ができるのですから、そのために今出来る事をコツコツとやっていきましょう。
まずは自分に思いやりをもとう!
きっとあなたはこれまでの人生で誰かのために生き、誰かに気を使い思いやりをもたないといけないと頑張ってきたはずです。
それがダメだというわけではありません。
その気持ち自体はすごく大切にしてほしいです。
でも、まずは何よりも自分自身です。
誰かの犠牲になって自分を疲弊させるような生き方をするのではなく、まずはあなたが幸せになってその幸せを分け与える生き方に変えていきましょう。
慣れていないので難しいと思うかもしれません。
しかし、1日5分からでも1つずつ取り組んでみて習慣化していけば自分に思いやりをもてるはずですよ。もし、もっと具体的かつ効果的な方法を知りたいのならば下記のメール講座に登録してくださいね。
※参考文献
Notes on Self-Love Paperback – November 7, 2021