アダルトチルドレンの人が抱える9つの問題

機能不全の両親のもとで育てられたアダルトチルドレンは、大なり小なりこの社会を生きる上で重大な問題を抱えてしまいます。

それは何か?

代表的なものが3つあります。

・人間の幸福度に最も繋がる人間関係。
・生きる中で必ず起こる問題を解決する力。
・幸福度に直結する自己肯定感

全部そろってしまうと、本当にこの社会は生きにくいものになってしまいます。

人生全体に影響を与えてしまう可能性があるからです。

そこでこの記事では、アダルトチルドレンで困る事が多い人たちが抱えている問題を〇つ紹介していきます。

1.人間関係の距離感を測れない問題

人間関係には人それぞれ適切な距離感があります。

しかし、アダルトチルドレンの人は幼少のころに、本来は自分の思い通りに生きることが出来ていた時期に家族のために犠牲になってきました。

子供なりに考えて家族の辛い姿をなんとかしようと介入していたので、人との距離感の測り方がわからなくなってしまいます。

どれだけ親しくても、相手が自ら解決しなければならない問題があってそこに踏み込むと「相手が乗り越えられない状況」を作ってしまうこともあります。

そこに踏み込もうとするのがアダルトチルドレンです。

ちょっと遠くから観察していれば

・自分に言っているのではなくテレビに言っている。
・怒っているのではなく本気で訴えている。
・悲しんで泣いているのではなく嬉しくて泣いている。
・悪口を本気で言ってるのではなく冗談で言っている。
・人格否定をしているのではなく本音を引き出そうとしてる

というのがわかるのですが、自分それを察知することが難しいのです。

そのため、人間関係の距離がうまく測れないため疎外感や孤独感を強く感じてしまいがちです。

2.依存関係の問題

アダルトチルドレンの方は、モラハラやパワハラ、DVなどをされる傾向が非常に高いです。

また、相手によっては逆にする側にも回ります。

なぜなら、彼らは機能不全の家族の元で育てられたからです。

機能不全の家族は、

・支配する側
・支配される側

に回る可能性が高く、これが協力関係ではなく依存関係を生み出してしまうのです。

支配をするにはされる側が必要。
支配されるにはする側が必要。

になって共依存関係は成立するのです。依存関係を続けることで決断をせず自己責任を追わなくてもよくしているのです。

しかしこれでは良好な関係を築く事はできません。

・相手が悪い
・自分が悪い

を互いに繰り返すだけで現実は何もいい方向には向かうことはないのです。

自己成長もできなくなるのです。

意思決定を相手に任せたり相手のせいにしたり、責任を押し付けあっていつまでたっても健康的な親密な関係を築く事に苦労することになります。

3.問題解決から逃避する問題

私たち人間は、生きている限りなんらかの問題が起こりその問題を解決をし続けなければなりません。

問題を解決できるようになることで、自分の人生に対して自信が持てるようになり夢や目標を描いても達成することができるようになります。

しかし、アダルトチルドレンの方は幼少のころから両親が抱えている問題から目をそらす行動をしてきました。

・悪い子になったり
・犠牲になったり
・いい成績をとったり

して家族を課題から目を背けてきていて
両親も問題から目を背けて生きてきました。

そのため、アダルトチルドレンの人はその習慣が残り問題から目を背ける癖ができています。

結果、問題の先送りを続けて問題がどんどん大きくなる。

という大問題をおこしてしまう可能性が高くなってしまうのです。

4.心を整えられない問題

問題を解決する能力は人生を豊かに生きるためのスキルですが、もう一つ人生を豊かに生きるスキルがあります。

それが、心の状態を整えるスキルです。

私たち人間の心の状態によって幸福度が決定します。

それだけではありません。

心の状態が安定している人や不安定になっても整えられる人は、思考や身体のパフォーマンスが高いです。

しかし、整えられないと・・・
パフォーマンスが低い。

つまり、自分が本来持っている能力の半分も出せなくなることで仕事や人間関係に大きな悪影響を与えてしまうのです。

EQ:心の知能指数

が低くなるのです。

アダルトチルドレンの方は、敏感に不快な感情に反応しやすくなっているため、非常に感情的になりやすい問題を抱えることになります。

5.現実逃避の問題

このように心の状態が不安定で問題を解決できないアダルトチルドレンは、現実から逃避する癖があり生きていく中でおこるあらゆる課題やプレッシャーに耐えることができません。

・経済的な問題
・人間関係の問題
・挫折やピンチ

にたいして逃避をしてしまいます。

そして現実逃避が激しい人達は、現実から逃避するためにギャンブルなど娯楽をしたり、薬物を乱用してしまったり、空想の世界に逃避するなど様々な現実逃避に逃げます。

しかし、これらの逃避は誰でもあります。

ただし、これを行っても問題は解決しないので長期的にこれらの逃避行動を続けてしまうので、問題と向き合わざる負えない状況を作らないといけません。

6.自罰的で自己肯定感低下問題

これまでの項目を見てもらえばわかるように、アダルトチルドレンは社会そのものを生きにくい特性を持ってしまっています。

そのため、どうしても自己肯定感が低下してしまいます。

自己肯定感が低いと私たち人間は何らかの新たなチャレンジをしたり困難を乗り越えようとする意欲そのものがなくなります。

しかし、それだけでは終わりません。

幼少のころから家族の機能不全を自分のせいだと思い続けてきたアダルトチルドレンは、自罰感情を抱きます。

この感情を抱くと

・自分は生きている意味がないんだ。
・自分は罰せられるような存在なんだ。

という思考を巡らせることになるのです。

そのため、普通に自己肯定感が低くなる人よりもアダルトチルドレンの人の方が低くなってしまいます。

本人からすればこれが地獄のような苦しみを感じるでしょう。

7.責任回避の問題

問題を解決せずに、自罰的感情を抱く・・・。かなりまずい状態になると通常の場合は、問題をどこかの時点で解決しようとします。

しかし、

・問題から目を背ける
・解決できない問題を問題提起する
・解決できない期待をもつ

という特徴をもっているアダルトチルドレンは、責任をとるようなことはしないのです。

これは仕方ないのかもしれません。

他者の問題に介入をしてしまい自分の問題から逃避をするわけですから背負ったら大変なことになってしまいます。

だから、アダルトチルドレンの方は
責任を取るかわりに自罰感情を抱くのです。

そのため結果的に責任を回避してしまうという行動をしてしまいます。

問題を解決せず自罰的になる。

とどうしても「話しても無駄だ」となってしまうので深くかかわった人達は離れていってしったり、「黙って自分の言うとおりにしろ」と強制や強要をするしかなくなってしまいます。

8.非現実的な期待をする問題

これは、先ほどの項目を含めて言葉にすると「どうにもならないことを解決しようとする癖」があるということです。

アダルトチルドレンの方は、解決可能な問題は逃避する割に解決不可能な問題を解決しようとします。

例えば、

あるモラハラに悩むクライアントさんは、アダルトチルドレンを克服する前はいつも、

「旦那が変わってくれたらいいのに・・」
「もし、あの時こんな人と出会っていたら・・」
「明日、もし世界が変わっていたら・・」
「法律が変わってくれたらいいのに・・」
「旦那のこの問題は解決してくれないと!」

みたいなことばかり考えていたそうです。

しかし、これは不可能な話ですよね。

私達に唯一変えることができるのは、自分自身ですから。

そのため、非現実的な期待。

これを持つことによって自分の抱えている問題から目をそらして希望を見出しているのかもしれません。

しかし。何も現実は変わりません。

9.失敗やミスに対する恐怖の問題

これらの特徴をもつアダルトチルドレンは、数々の失敗を繰り返すことになります。

そして、その失敗の度に自罰感情を抱く。

そうなると、「未知」のものに対する恐怖や、新たなチャレンジをすることに対する恐怖を強く感じるようになってしまうのです。

自己肯定感も低下しているため、

・問題
・チャレンジ
・未知

のものは恐怖の対象になり身動きができなくなってしまうのです。

人生は課題をクリアし達成感を感じる。

ことによって人生を充実させていきます。

小さなことでもこれを体験できれば一歩進むことができるのですが、それが難しくなってしまうため小さな事でも、自分一人でできることでもいいので何かチャレンジをしたほうが「できるかも!?」と思いやすくなるはずです。

アダルトチルドレンが克服すべきもの

いかがですか?

アダルトチルドレンの方はこのように幼少の頃から抱えているトラウマがこれだけの問題を引き起こしてしまっているのです。

だからこそ、

本来、幼少のころに確立すべきであった自己を形成することによって、自分軸ができてそれをもとに

・他者との距離が測れて
・自分が解決すべき課題に取り組めて
・自己肯定感を高められ
・自分でとれる責任だけをとる

ことができるようになります。

そのため、自分軸を築くことが一番重要ではあるのですが、これは一人ではなくカウンセラーと共に作らないと難しいです。

そのため、もし一人で克服をするのならば

・人間関係にラインを引く
・小さな課題を設定しクリアする。

ところから始めるのが一番いいでしょう。

 

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